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1983年、当時20代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたそれらの思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか? じつは、現在の成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのではないか? 浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也……日本における思想潮流を現在の視点から再検討する。 [主な内容]◎1983年の思想 ◎終焉をめぐって ◎フランス現代史のおさらい ◎ファーストインパクトとしての浅田彰 ◎柄谷行人とシトたち ◎セカンドインパクトとしての東浩紀 ◎社会学と心理学の隆盛 ◎ラカンはわからん? ◎ナショナリスト福田和也 ◎スキゾ対動物 ◎幻滅を超えて
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年11月22日
PHP新書って新書の中ではいまいち信用がおけないような気がしてあまり手に取ることがないのですが、これはタイトルが気に入って読みました。
しかし著者紹介欄に書いてある経歴らしきものが学歴のみ、著者名で検索してもこの本しかヒットしないという、覆面作家なのか、PHP新書らしい(?)胡散臭さは担保されていま...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月13日
ポストモダンなるものを深く理解しようとすれば、より専門的な(新書ではない)書物に当たる必要があろう。そもそも「ポストモダン」を言葉としてしか理解できていない者―すなわち自分のような者―が、まずポストモダンについて概観するには適当な内容である。
ポストモダンが気になりだした端緒は、ポストモダンを代表す...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月26日
日本でいうと浅田彰の『構造と力』以来のポストモダン思想の日本での受容と衰退を軸として、そこに影響を与えた海外の思想(マルクス、ハイデガー、フロイト、ニーチェからラカン、フーコー、デリダ、ジジェクといったところ)と、日本の主な登場人物(浅田彰、柄谷行人、東浩紀)についてごく簡単に解説しています。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月05日
主に日本におけるポストモダンの思想史について解説している。
終盤は話題があちこちに飛んでやや散漫な印象があり、また心理学や統計に対する認識はそれほど単純なものではないと思う(もちろん著者は分かった上であえてそういう認識を示していると思うが)。
ただ浅田彰をはじめ、主要な思想家は網羅されており、ポ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月20日
フランス現代思想と、ニューアカデミズム以降の日本のポストモダン思想について、ざっくりとした解説をおこなうとともに、「消費社会のあだ花」に尽きないポストモダン思想の意義について論じている本です。
柄谷行人の批評における「美学」の欠如の遠因を精神分析の「転移」を避けていることに求めたり、東浩紀のサブカ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
ポストモダンと言われても、感覚的にもいまいち、論理的にはほぼ全く分からなかった。
そこで手に取ってみたのだが、やはり今もその状況は変わっていない。
ただポストモダン思想の背景や、社会背景など、専門的に勉強しなければ知りえないことが沢山書かれており、私のような素人でもおもしろく、また感心しながら知識を...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月22日
[ 内容 ]
1983年、当時二〇代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。
しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたその思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。
ニューアカは一時の流行にすぎなか...続きを読む
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