エルサレム

エルサレム

5 月の真夜中、死病を抱えたミリアは痛みから外へ駆け出した。ときを同じくして、狂気と焦燥に駆られた男女が通りをさまよう……。現代ポルトガルの最重要作家による圧倒的代表作。

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エルサレム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    出版されると同時に本国、世界で大ヒット。だっておもろいもん。でも万人受けってわけでもなく明るく爽やかスキッと、っていう感じは全然ないんだけども。現代って忖度とか、「そういうつもりじゃなかった」「そうは言ってはいないんだけど」みたいな、なんでしょう、赤ちゃんがなかなか眠いくせになかなか寝てくれなくて、

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    2022年03月04日

    Posted by ブクログ

    それぞれの抱える闇や苦しみが繋がっていく。
    誰にも言えないものがどこかで少しずつ露呈していく怖さが淡々とした文章で書かれていておすすめです。
    割と短い章立てなので読みやすい。
    点と点が繋がっていく様は群像系の海外ドラマを彷彿とさせる。

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    2023年03月11日

    Posted by ブクログ

    題名はあとがきによると「エルサレムよ、もしも、わたしがあなたを忘れるなら、わたしの右手はなえるがよい」という旧約聖書の詩編から。

    ただ入り乱れた時系列の中、読者はいったり来たりしながら結末にたどりついても、腕がなえることはない。というよりなえさせてはくれない。そこに救いなどないが、絡み付くように読

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    2021年10月06日

    Posted by ブクログ

    精神世界での話が主でありとても高等なように見せられ(下等なものが悪いわけではない嗜好の問題だ)奥深くまでに入り込んだ心と傷の迷宮のような作品はある一定の読者を獲得するだろうと思った。時系列ではなく、登場人物を変えながら進んでいくストーリーは良い意味で読みやすくもあった。
    これはポルトガルでベストセラ

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    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

    空気感が独特。薄ら寒くて、暗くて重苦しい空気をずっとまとってるかんじ。
    平常と異常、満足と枯渇、賢者と狂人、美と醜、明と暗、与える者と施される者、虐げる者と見下される者、内と外、生と死。常に紙一重で、自分がどちらにいるかは気づかない…
    話の展開は面白いが、途中宗教要素もあり、少し読みにくいかな。

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    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    読んだ事の無いタイプの物語。
    文章は読みやすく、しかし物語は難しかった。

    エルサレム、教会、聖書の一節、ヨーロッパの歴史観などなど…私にもっと知識が有れば…という感じ。

    そのうち再読してみたい。

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    2021年12月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミリアは激痛に耐えて夜中の街を彷徨っていた。10代で統合失調症に罹り、担当医のテオドールと結婚し離婚。

    登場人物全員、ミリアの子である12歳のカースですらどこか不穏でおかしい。散漫に見せかけた物語の展開の中でそこかしこに事件へのトリガーが散りばめられていた。

    本作は彷徨感の強い作品だが、殺人の原

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    2022年01月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    決して面白可笑しい話でもないし、ときめく話でもないのだが、なぜか一気読みしてしまった。なんだろう、この奇怪さは。

    ミリアの造型には、フォークナー『八月の光』のリーナを連想してしまった。

    ヒンネルクは結局なんなんだ。カースの意味はなんなんだ、あんまりだと思ってしまうのだが。なんのために、なんのため

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    2021年06月17日

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