星影さやかに

星影さやかに

1,700円 (税込)

8pt

★〈マカン・マラン〉著者が描く感動の家族小説

戦時中、近所から「非国民」と呼ばれる父親を恥じ、
立派な軍国少年となるべく日々を過ごしていた良彦。
それから終戦を経て約20年後、
良彦の元に父の遺品の日記が届く。
なぜ父は心を病み、非国民と呼ばれたのか――
本当に正しかったのは誰だったのか――
そして、良彦の家にまつわる数奇な運命とは――

激動の昭和を生きた親子三代の記憶が紐解かれる。

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星影さやかに のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦時中、「非国民」と呼ばれる父親を恥じていた主人公と、その家族のお話。父親の日記を軸に真実を知り、時代や人の見方が変わっていく過程が丁寧に描かれていた。私の祖父母も戦中のことはほとんど語らない人だったのだけど、お父さんのようにヒトに話すのも躊躇われるような、思い出したくないことが色々あったんだろうな

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    しみじみと良かった!
    関東大震災、戦争を通して心を病んでいった教師だった父。
    戦前戦後を子供として過ごした自分。
    泰然と父を支える母。
    矢面に立ち頑として生きた祖母。
    其々の現実を受けとめ、誠実に生きていく家族の姿がとても良かった。

    0
    2022年04月07日

    Posted by ブクログ

    人心まことに深淵なり。舞台は戦前から戦中、そして戦後に至って昭和の東京五輪を終えたあたりまで。当時の軍国主義と人権思想、それに抗うことの困難、諦観、その先の無力感と罪悪感。あらゆる人たちにとって、出自に関係なく男も女も強きも弱きも、喜びに満ちて錦繍に包まれた生などない。同調より貫徹が優れているわけで

    0
    2021年12月31日

    Posted by ブクログ

    『立場は違えど、家族を想う気持ちは皆一緒!』

    非国民と呼ばれ神経症を患い、書斎に引きこもる父。
    鬼婆のような姑に仕えた母。
    父の死後、遺された日記で父の苦悩を知った良彦。
    誰の立場で読むかによって、味わいが変わってくる。
    そんな、読めば読むほど味の出る作品です!

    0
    2021年11月07日

    Posted by ブクログ

    わたしの中で、古内一絵作品、№1!
    (そんなに読んでいるわけではないけれど)
    『十六夜(いざよい)荘ノート』も戦争に巻き込まれていく人々を描いていた
    けれど、正直、あれは空回りの感が・・・
    今、数年を経て、作家が、再調されたのだろう、
    本作では、見事、想いが昇華されていると感じた。

    親子三代・・・

    0
    2021年10月03日

    Posted by ブクログ

    神経症に悩まされてた父が亡くなり遺品の中に日記があったことから始まる。

    お父さんの知らない過去や家族のことが日記を読むことにより初めて分かる。

    主人公から見ると意地悪でお母さんをこき使い、横柄な態度のおばあちゃんだったが父親に見捨てられたり旦那はお金を持って恋人のところへ行ったりと苦労人。
    旦那

    0
    2021年09月08日

    Posted by ブクログ

    静かで、骨太で、丁寧に紡がれて物語でした。「闇が深ければ深いほど、強くさやかに輝く。」この言葉に凝縮された物語でした。

    0
    2021年08月13日

    Posted by ブクログ

    読んでいて、タイトルと内容の関係が「?」も、戦中戦後から昭和の東京オリンピックまでの家族の話が描かれており、その時代背景から個々の人物描写が上手く最後まで飽くことなく読ませていただきました。

    0
    2022年11月30日

    Posted by ブクログ

    東北の没落する旧家を舞台に、家族の三代の姿を描いた作品。
    御姫様育ちながら夫の失踪後一人で旧家を支えた気丈な祖母。関東大震災の朝鮮人虐殺や学徒出陣などを目にして心を病み、戦争批判をして非国民として仕事を追われた父。その父を支え、横暴ともいえる祖母にもきちんと応える母。子供のころ非国民と言われる父を少

    0
    2022年09月17日

    Posted by ブクログ

    生きるとは、家族とは…。
    静かな文章ながら、果てしないテーマを突き付けられているように感じた。

    周りとのズレから、居づらい立場に追いやられる人がいるというのは、いつの世も変わらない。
    そんな中、自分を見つめ、理解されないながらに家族や村の中に身をおき続けた父 良一は、とても繊細でありながら芯の強い

    0
    2022年07月22日

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