十六夜荘ノート

十六夜荘ノート

748円 (税込)

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英国でこの世を去った大伯母・玉青から、高級住宅街にある屋敷「十六夜荘」を遺された雄哉。思わぬ遺産に飛びつくが、大伯母は面識のない自分に、なぜこの屋敷を託したのか? 遺産を受け取るため、親族の中で異端視されていた大伯母について調べるうちに、「十六夜荘」にこめられた大伯母の想いと、そして「遺産」の真の姿を知ることになり――。誰も信じず仕事だけをしてきた雄哉に託された「想い」とは――? 文庫化を望む声多数! 古内一絵の人気作が登場!

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十六夜荘ノート のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    力作ですね!
    現代青年の雄哉は 仕事バリバリ人間
    無駄は嫌い 出世と仕事だけの人

    そこに東京の一等地 十六夜荘が 大叔母によって譲られる

    面識もない人 と思う

    そこから雄哉が会社を辞める
    周りで働いている人たちの気持ちを理解するゆとりもなかった。

    現代の生活と
    大叔母の玉青が生きた 戦中戦後...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    歴史のつながりと人のつながり。見えなかったものが、見えるとき、そのぬくもりを感じることがある。知らないことは、悪くないが、知ることで前に進める。過去の人とのつながりは確かにある。

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    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    戦中戦後の世の中で「確かな自分」を持って生きるのはとても難しかったと思う。けれどもそれを貫き通した玉青さん、兄の一鶴さん、離れに集まるみんなの生き様がとてもまぶしい。
    その生き様は世代を超えて、姪孫の雄哉につながり、雄哉は自分を見つめ直し、「自分」を取り戻そうと一歩を踏み出せた。

    自分自身「確かな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月03日

    すごく好きだった…どの時代も生き抜くって大変だし1人ではできない、そのことに気づけたら素敵だな。誰かが自分のために生きているように、誰かのために生きたい。人生、山あり谷あり、満ちたり欠けたりする月と同じだったんだ…!

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    Posted by ブクログ 2021年01月06日

    作家古内一絵さんの発想はどこからくるのだろう。
    予想をはるかに超えた展開に感動した。
    この作品を読んで十六夜の意味を調べて、その意味深さとこの作品の関連を考え更に感動した。
    また、巻末の書店員田口さんの解説もブラボー!

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    Posted by ブクログ 2019年02月09日

    最短距離で結果を出すことがモットーのエリート会社員雄哉が、突然ほとんど付き合いのなかった大叔母の遺産(好立地のお屋敷)を相続することになる。お屋敷について調べると、場所は素晴らしいが、老朽化が進んでいる。しかも訳の分からない4人の住民がタダ同然の家賃でシェアハウスとして使っており、利益も出ていない状...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月05日

    十六夜荘というシェアハウスである、玉青(たまお)の遺産の古ぼけた洋館を中心にして、戦前戦中戦後を力強く生き抜いた玉青と、彼女から十六夜荘を遺贈された現代を生きるその曾孫 雄哉の物語が交互に進んでいきます。
    笠原家の離れに集った若き芸術家たちは、そのほとんどが戦争によって命を落としました。狂気に満ちて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月19日

    いやー、久々に良い小説、良い作家に出会えました。
    素晴らしい本です。十六夜(いざよい)荘、十五夜から欠けていく月が集まるところ…、人生も月の満ち欠けと同じ。満つる時もあれば欠けるときもある、でも欠けるときも悲しむことはなく、また満つるときに向けての大切な時間。会社でがむしゃらに働いてきた主人公の雄哉...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月24日

    十六夜荘というお屋敷を巡って
    現代と昭和初期の第二次世界大戦あたりの時代が
    交互に進められています。

    本当の豊かさとは何なのか、人生とは生き方とは
    などエリート人生まっしぐらの雄哉と
    大伯母にあたる玉青の物語を通じていろいろ
    考えさせられました。
    戦後大混乱の中、家族を背負っていきぬいた
    玉青さん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月11日

    バリバリと音がしそうな程に働く大崎雄哉は、大伯母「玉青」の遺産として、十六夜荘の相続人となる。十六夜荘には訳の分からない住人がいて、雄哉の記憶にない大伯母は、親戚から「変わり者」と評されている。

    戦中の玉青の話と、現代の雄哉の話が交互に進む。
    パワハラで仕事を失った雄哉は、相続のための手続きを進め...続きを読む

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