文部科学省 揺らぐ日本の教育と学術

文部科学省 揺らぐ日本の教育と学術

990円 (税込)

4pt

4.0

文部科学省は2001年に文部省と科学技術庁が統合し、発足した。教育、学術、科学技術を中心に幅広い分野を担当する一方で「三流官庁」とも揶揄される。実態はどのようなものか。霞が関最小の人員、キャリア官僚の昇進ルート、減り続ける予算など実状を解説。さらに、ゆとり教育の断念、働きすぎの教員たち、大学入試改革の頓挫、学術研究の弱体化など続出する問題に迫る。官邸や経産省に振り回される現状は変えられるか。

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文部科学省 揺らぐ日本の教育と学術 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    教育を制度論で語る際には欠かせない1冊かと。社会から様々なプレッシャーを受けるが故に迷走する文部科学省には少し同情してしまいます。その迷走の結果、一番疲弊しているのは、現場の教員だと思います。

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    ●地味だが何かと話題の文科省の今を解説した良書。オフィスの階数やら組織名での分析は面白い。
    ●教育は金にならないから、逆に選挙に強い議員が文教族になるのはなるほどと感心した。
    ●文科省のマンパワー低下も大変だが、大学の産業界からの振り回され方も不憫。
    ●なんだかんだ、教育はみんな経験があるわけで、素

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    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    教育行政学が専門による文部科学省の分析である。教育行政学について研究する場合には必読書であろう。
     また、教員養成大学の学生にとっても、文部科学省について知る必要があるので、この本を読むことは必要と考える。
     文部科学省について最も詳細にかかれかつ読みやすい本である。
     第5章は大学改革について、他

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    2022年08月19日

    Posted by ブクログ

    2021年3月初版。当時読むのを思いとどまった本書を読もうと思ったのは、教育改革に熱心だった安倍元総理の逝去によるところが大きい。21世紀の幕開けとともに誕生した文科省の組織、職員、様々な政策とその評価と課題を内外の視点から紹介、分析されている。
    20世紀後半の文部省時に3年間在籍した国立大学職員と

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    2022年07月16日

    Posted by ブクログ

    これを読んで『失われた30年』の原因の一端が見えた気がする。日本は公教育に人もカネもかけなさすぎ。自分さえ良ければの老害民主主義と、支配階層を自分達のお仲間で固定したいエスタブリッシュメントの意図的な政策誘導によるものと考えるが、本来なら長期展望、即ち著者の言う組織哲学を持った官僚がその流れを変えて

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    2022年06月30日

    Posted by ブクログ

    様々な面から文部科学省の実態を解説。
    財務省や官邸には弱く、教育委員会や国立大学には強気な「内弁慶の外地蔵」という文科省の二面性を指摘している。前半の組織、職員、予算面からの分析が非常に興味深かった。科技庁との合併は、思っていた以上に文部省を変質させたようだ。
    また、本書で紹介されていた曽我謙悟京大

    0
    2021年07月31日

    Posted by ブクログ

    【282冊目】教育行政学を専門とする東北大准教授の筆者が、公開資料とこれまでの研究成果の分析から文部科学省の解剖学を展開する書。教育行政や学術行政、科学行政の内実を知れただけでなく、役所勤めの身としても勉強になった。

    文科省は、
    ◯ ロジスティクス軽視、前線依存
    ◯ 内弁慶、外地蔵
    であるから

    0
    2021年05月30日

    Posted by ブクログ

    日本の教育行政はかなり苦境に立たされている現実を知ることができる一冊
    子供の学力の低下や研究力の低下がニュースなどで問題視されています。国の教育行政のトップである文部科学省はどういう組織か知りたくて読んでみました。世間からの教育への期待が高まる一方で予算が減らされていく現実を知り、袋小路に入った気分

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    2021年05月29日

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