資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー

資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー

2,750円 (税込)

13pt

4.2

人類は資源をめぐり争奪・競争・開発の歴史を繰り返してきました。資源なき日本とドイツが資源覇権国のアメリカ、イギリスに挑んだのが第二次世界大戦です。また、資源は固定化されたものではなく、石炭、石油、レアアース、再生可能エネルギーと変遷してきました。カーボンニュートラルへの挑戦もこの文脈で理解すべきです。
そして、資源の変遷の陰には常に技術の存在があります。これまで人類は、ある自然物に対して技術をもって働きかけることで、価値のなかった自然物に人間にとっての利便性という価値を与え、単なる自然物を資源へと転換してきました。そして、さらなる利便性や豊かさ、または力を求めて様々な自然物の囲い込みとそれを活用する技術開発の競争を繰り広げてきました。中国がレアアースを利用するのはその現れです。
そして現代、これまでを覆す新しい歴史の流れとして、社会の仕組みと技術により自然物ではないものに資源の価値を与えていくという、エネルギー転換(Energy Transition)ならぬ資源転換(Resource Transition) ともいえる兆しも見えてきています。これは世界のパワーバランスを大きく揺さぶり、新たな競争をもたらす可能性があります。
世界の資源エネルギーは今後どのような方向に向かうのか、そしてそれはどのような争奪戦や競争を引き起こすのか、資源エネルギーの歴史を紐解くことで未来をも展望するスケールの大きな新しい世界史の登場です。

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資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    先日ネットで見つけたのですが興味を持って読みました、調べたところその本の著者である平沼氏が今年(2021)5月に本を書かれていたので早速読んでみました。歴史の好きな私には最適なタイトルでした、覇権国が変遷してきたのを資源争奪の観点から見るのも面白いですね。

    イギリスの場合は石炭と蒸気機関、アメリカ

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    2021年10月17日

    Posted by ブクログ

    日本の基礎研究は海外のイノベーションで活用されていることや環境に対する取り組みはコロナが始まる前から世界で始まっていた。世界的の潮流が分かりやすく描かれていた。2014年の都知事選で小泉純一郎と細川護熙タッグでいまこそ脱原発し、自然エネルギーに転換すべきと訴えていたのが記憶によみがえった。

    0
    2021年06月27日

    Posted by ブクログ

    世界史の内容は半分くらいでタイトルとのギャップは感じたが、近年のエネルギー、資源についても学ぶことができたので私としては良書。資源の考え方、見方がよく定まってない人、知識がない方におすすめ。

    0
    2022年12月29日

    Posted by ブクログ

    石炭から石油を作る人造石油という技法、日本統治時代に発見できなかった満州の石油など、当時を象徴するかのような事実に触れて胸熱。

    この本には明確に書かれないが、シェールガスとシェールオイルの生産本格化により、世界1位の原油生産国となったなったアメリカが中東に関心を寄せなくなり、カタールは輸出先を求め

    0
    2022年06月19日

    Posted by ブクログ

    なんで大航海時代まで欧州はわざわざ高い金を払ってまで西アジアの商人からスパイスを買っているのか疑問だったが、航海技術が未発達だったこと、西アジアの商人がスパイスの原産地であるインドや東南アジアについての情報を隠していた、という説明はストンと理解出来た。

    再生可能エネルギーとかサーキュラーエコノミー

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    スパイスの話はとても興味深かった。欧州列強の移り変わりなどは特に。それだけにさらに踏み込んだ話があるとよかった。スパイスも広義の資源であるという視点はおもしろいので、この類のテーマがもう一つあるとなおよかった。

    そのほかはわたしの知っている話しだったり、著者のほかの本での主張と重なる部分も散見され

    0
    2022年02月27日

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