熊楠と幽霊(インターナショナル新書)

熊楠と幽霊(インターナショナル新書)

847円 (税込)

4pt

3.6

知の巨人・南方熊楠は、熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種の生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえした。アメリカ留学時代には当時流行していた心霊術にも関心をもち、文献を買い集め、日記にも怪光を見た記述、予知めいたメモ、おかしな夢の記録が残っている。論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、呪いや魔除け、幽霊、魂の入れ替わり、残虐な伝説についての文章が多数ある。それらの資料から、熊楠が幽霊や妖怪をどう考えていたのかを探ってみる、渾身の意欲作。サントリー学芸賞受賞後、第1作!

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熊楠と幽霊(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月28日

    博物学、民俗学の分野で多大な功績を残した地の巨人である南方熊楠。
    本書にもあるように、私自身も含めた多くの人は、水木しげるの「猫楠」での超人的なイメージが強いかもしれません。
    「猫楠」でも息子の熊弥との関係は描かれていましたが、本書では父親である弥兵衛との関係や、熊楠が自身を親不孝者と思っていた節が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月22日

    知識の巨人である熊楠が、幽霊や妖怪、心霊現象をどう考えてたのか。
    面白そう!と思って読んでみた。
    欧米で言われるところのオカルト現象を腐ったものと言いきる熊楠。
    そんな熊楠が科学の知識を認めながらも、自ら俗話や地方の説話にこだわって研究していたこと。
    いかにも熊楠らしく、時には学会に発表するけれども...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月01日

    名前は前々から聞いていたが詳しく知る機会がなかったので。
    熊楠という奇妙な名前が郷土に多い名前とわかり納得。
    読みやすい本。

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    Posted by ブクログ 2021年05月25日

    19世紀末のアメリカとイギリスに遊学し、当時台頭していたスピリチュアリズムに触れ、日本に戻ってからも東西に共通点のある怪談や伝説を集め続けた南方熊楠。時に「オッカルチズムの如き腐ったもの」と激しく神秘主義を罵りながら、自身に起きた心霊体験を自慢げに披瀝することもあった熊楠は、死後の魂や霊界をどのよう...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年04月10日

     博物学・民俗学の巨人、南方熊楠は多方面で研究・文筆活動を展開しましたが、本書ではその中でも幽霊や妖怪、超常現象(超能力)といった特異なテーマにおける活動を紹介しつつ、その背景が分析されています。

     熊楠は非常に筆まめな人物だったようで、学術誌への投稿もさることながら、膨大な日記も残しており、その...続きを読む

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