損料屋見鬼控え 1

損料屋見鬼控え 1

660円 (税込)

3pt

3.7

文政元年(1818年)、損料屋(江戸時代のレンタルショップ)巴屋の惣領息子・又十郎は17歳になってからも親から丁稚扱いをされていた。損料屋といえばいちばんの得意先は長屋。長屋から長屋への引っ越しなどではわざわざ家財道具は購入せずレンタルで済ますことが、上方ほどではないにせよ江戸でもそれなりにあった。最初の事件は巴屋の店の入っている長屋だった。大家にヘンな物音がする部屋があるので見てほしいと頼まれてついていくと、部屋の隅に見事な幽霊の姿。もともと霊感らしきものが強いとは自覚していたが、あまりに鮮明なそのお姿に又十郎は腰を抜かしてしまう。これが「事故物件」のなせる業なのか!

...続きを読む

損料屋見鬼控え のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 損料屋見鬼控え 1
    660円 (税込)
    文政元年(1818年)、損料屋(江戸時代のレンタルショップ)巴屋の惣領息子・又十郎は17歳になってからも親から丁稚扱いをされていた。損料屋といえばいちばんの得意先は長屋。長屋から長屋への引っ越しなどではわざわざ家財道具は購入せずレンタルで済ますことが、上方ほどではないにせよ江戸でもそれなりにあった。最初の事件は巴屋の店の入っている長屋だった。大家にヘンな物音がする部屋があるので見てほしいと頼まれてついていくと、部屋の隅に見事な幽霊の姿。もともと霊感らしきものが強いとは自覚していたが、あまりに鮮明なそのお姿に又十郎は腰を抜かしてしまう。これが「事故物件」のなせる業なのか!
  • 損料屋見鬼控え 2
    682円 (税込)
    ついにその日がやってきた。家族と死別してもらわれてきた天音が、以前住んでいた長屋に行ってみたいと言い出したのだ。義兄の又十郎に拒む理由はない。霊が見える又十郎と声が聞こえる天音の義兄妹が、片方の肉親の霊がいるかもしれない住居を訪れたらどうなるのだろう。恐る恐る2人は長屋に向かってみるが、どうやら何もいない様子。だが安堵も束の間、天音の親戚の家に寄ってみると、又十郎は例の嫌な気持ちに囚われ……。
  • 損料屋見鬼控え 3
    682円 (税込)
    「霊が見える兄」こと損料屋の又十郎は、困っている霊をほっとけない。そして「聞こえる妹」天音の能力が決め手に。温かい時代小説! 損料屋(レンタルショップ)の巴屋に紙問屋の藤屋から注文が入り、葬儀などに使う善と器を貸し出すことになった。巴屋の跡取り息子・又十郎が届けることになるが、案の定、成仏していないと思われる幽霊がいた。又十郎は霊を見ることができ、物に宿った声が聞こえる妹・天音と二人で「見える兄と聞こえる妹」として、江戸では少し有名なのだ。そして藤屋の幽霊。主人の儀兵衛に尋ねると亡くなったばかりの女将の霊だとわかる。又十郎は成仏させてあげたいと提案するが、儀兵衛は次の女将になるはずの嫁のことが気がかりだったのだろうと言って、そのままにしてほしいと断る。幽霊がいると伝えたことを又十郎は反省をする。だがその後、嫁姑問題に絡む思わぬ真相が……。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

損料屋見鬼控え 1 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    匿名

    購入済み

    勿論悪人もいるけれど、登場人物が情にあつく、良い人達ばかり。ちょっと悲しいけれど。
    兄妹は伝兵衛に餌付けされてないか?とちょっとクスっとしました。

    #ほのぼの #切ない

    0
    2023年08月14日

    Posted by ブクログ

    あやかしもので、今まで読んだことがない作品を探していて見つけました。
    時代小説&あやかし、大好物です‼️
    ファンタジーに振り切っていないところも、私は好きです。
    「幽霊」が見える体質の兄と「物に遺された思念」が聞こえる義理の妹のバディ。
    江戸の長家の生活が垣間見えるところも、好きです。
    ちょっと空回

    0
    2022年01月04日

    Posted by ブクログ

    損料屋を営む巴屋の跡取り息子、又十郎は幽霊の姿が見える。そして義理の妹天音は幽霊の声が聞こえる。そんな二人の元に幽霊が出て困っている人達から助けてほしいと頼まれるようになる。
    二人の活躍を描いた作品。
    又十郎と天音のコンビが、怖がりながらもなぜ幽霊が化けて出るようになったのかを推測し成仏させてあげる

    0
    2023年11月28日

    Posted by ブクログ

    新・ご贔屓作家開拓中で手に取る。
    妖怪系でも食べ物系でもチャンバラ系でもない本を探していた。
    幽霊というのでホラーかと思いきや人情ミステリーだった。
    次作もあるので読んでみる。

    0
    2022年11月28日

    Posted by ブクログ

    主人公の又十郎が「幽霊が見える兄と幽霊の声が聞こえる妹」という前情報から勝手に想像していた兄像と大分違っていたのですが、「優しい子」というのは当たっていて、「幽霊の心残りを探って成仏に導く」という、幽霊は出てくるけれどまったく怖くない、仕事疲れにも読みやすいハートウォーミングなシリーズです。

    0
    2022年10月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幽霊が見える又十郎と妹で「モノ」に残った声が聞こえる天音。
    思いを残したがために成仏できずにいる幽霊を救う2人がいい。
    義理の妹で、なかなかあんちゃんと呼んでくれない天音を大事に思う又十郎が微笑ましくて。
    両親の平助とお勝もいい。
    1編目の佐吉がろくでなしすぎて頭にきてたんだけど、人って変われるんだ

    0
    2021年03月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】第一話 犬張り子/第二話 菖蒲打ち/第三話 朝顔/余話 天音の本音
     幽霊が見える17歳の兄と、幽霊の声が聞こえる10歳の妹(養女)が、町の幽霊騒ぎの解決に駆り出される連作。
     見える・聞こえるだけなので、彼らを頼ってくる大人たちが支えてもくれて、安心して読める。

    0
    2021年09月07日

損料屋見鬼控え 1 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

三國青葉 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す