藤原定家 『明月記』の世界

藤原定家 『明月記』の世界

968円 (税込)

4pt

4.0

『新古今和歌集』や『小倉百人一首』の選者として知られる歌人藤原定家は、果たしてどのような日常を送っていたのか。青年期から生涯にわたって綴られた日記『明月記』を詳細に読み解くことで、宮廷での公務の心労、人間関係の軋轢、家長としての重圧と苦悩、息子たちへの思い、など、生身の定家の姿を浮かび上がらせる。

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藤原定家 『明月記』の世界 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    新古今和歌集、小倉百人一首の撰者の日常に迫る一冊。明月記を丹念に読み、ときには大胆な推測をしていて、定家とその周囲の人々の姿をありありと感じることができました。
    オーロラについての記事が取り上げられるかな?と思いましたが、それはなかったけど、いい本でした。

    1
    2021年04月04日

    Posted by ブクログ

    「明月記」を読み込んで、定家を含む家族との関係に重点が置かれたものだという印象。若いころは姻戚関係の記述が煩雑で嫌いでサラッと読み進めていたが、最近は文章と系図を交互に見ながらその人物の考え方や行動に影響があったのか考えるのが楽しくなった。当時を含め、古代(縄文を含めて)から近世までの日本では女性の

    1
    2021年06月23日

    Posted by ブクログ

    新古今和歌集や小倉百人一首の撰者である藤原定家を知りたくて読んでみた。彼の私日記である明月記を通して彼の人生について述べているが、彼が見物好きだったり暴力事件を起こしたり、後鳥羽上皇なんかにも無礼なことをしたり、長男の光家を疎んじて弟の為家ばかり可愛がったり、上級官位への欲望の強さだったり、優れたア

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    2023年07月09日

    Posted by ブクログ

    「明月記」に興味はあるけれども、全部を読み通す能力のない人間にはうってつけ。鎌倉時代の京都に住む貴族の様子も分かる。

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    日記『明月記』を中心に藤原定家とその周辺を歴史的に見た書。細かいところだが定家邸の変遷とか、家族についての考察など大変興味を引かれた。子の為家が関東武士宇都宮頼綱の娘を妻にしていたとか、その縁で牧の方(このころは牧尼となっている)が登場したりとか、朝幕関係を考えるうえでもなかなか面白い。もちろん後鳥

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    2021年05月11日

    Posted by ブクログ

    1200年代の京都に住んでいた貴族の生態を「名月記」から考察した面白い本だ.当時の女性は天皇の后として男の子を産むことが、自分の一族の誉れであったようだが、本書でそれを期待していたが彼女たちの肉声はなかなか出てこない.ここでは定家の行動を追っているが、男として出世を願いながら、政敵との葛藤を勝ち抜く

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    2021年04月21日

    Posted by ブクログ

    藤原定家(1162~1241)が1180~1235の55カ年に渡って遺した日記『明月記』を家族、任官、荘園経営といった側面から読み解いたもの。家族に関する記述は特に充実している。筆者によると、『明月記』は多くの貴族日記と比べて私的なことを多く書き残しているため、中級公家定家の喜怒哀楽を窺うことができ

    0
    2021年02月05日

    Posted by ブクログ

    藤原定家の『明月記』を読み解き、定家の実像にせまっている本です。

    建久の政変によって九条兼実が失脚し、兼実の家司であった定家は官途の望みを絶ったと告げたことに触れて、著者は「「そんな言い方はまずい、破滅するようなものだよ」などと、声をかけたくなる瞬間がたびたびある」といいつつも、「それが良くも悪く

    0
    2023年04月14日

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