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レトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつの格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。 出てくる料理とお酒は絶品揃い。女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。 お店の名物は「料理おみくじ」。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。
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Posted by ブクログ
しあわせは、自分でつくるもの。 人にしてもらうものじゃない。 印象に残った言葉です。 どんなときも、食べることは続けなくてはならない。料理がほんとに美味しそうに感じる本です。
この店に通っておみくじ料理引きたい。出てくる料理とその絵が美味しそうでお腹が空く。人との繋がりが温かくて、読んでてほっこり。うしろむき、って悪い言葉と思ってたけど、そうじゃないな、私には私の進んできた道があるからそれを振り返るのも悪くないって思えた。
希乃香ちゃんが食べてた焼き鳥をイノシシに取られて格闘するシーンは、漫画の様な描写で読む熱が下がりそうになったけど、全体的にはほんわかと温かい物語で良かった。迷っている現代人に寄り添ってくれる言葉がたくさんある。 続編がもし出るなら読みたい。
それぞれの章の主人公がうしろむき夕食店に辿り着き、そこから温かい物語が生まれるのに感動。 登場人物が少しずつ繋がってるのがまた良かった。
最後まで読んで、また最初の1話を読んだらにんまりした。 おいしそうなご飯に あたたかい場所 人生そう上手くはいかないのかもしれないけど やっぱり私はこういうあったかいお話が大好きだ。 人との繋がりや 誰かを想うあたたかい気持ち そういうものに触れる時に流れる涙で 私の心は癒される。 ただひとつ。 ...続きを読む最後に出てきたチキン南蛮は、本物かどうかがとても気になるところ笑 チキン南蛮はザクザクしないんだよなぁ。 どうしてもそこが気になる チキン南蛮大好き人間。
いい〰️‼️前向きに慣れて読みごたえあるし、クスッと笑える場面もあって。特に二の皿。マカロニの空洞のあたりの言葉。グッときますぅ
マルがもらえるように、懸命に準備したり、勉強したり。 実際、すごく真面目でいい子だとぼくも思ってる。 だけど、仕事って、そういう思いから離れた方がうまくいくこともある。 最短距離で答えを見つけようとしないことも、大切だよ。 正解は無数にあるんだよ。 完璧にととのったものはうつくしいですけど、完璧な...続きを読むひとなんていないでしょう。 ちょっとくらい不格好な方が相手からすると親近感がわくものじゃないでしょうか。 もしかしたら、自分にとっては苦みにしか思えないことも、他の誰かにとっては味わいになったり、香りたつ個性に感じられることもあるのかもしれない。 ひととひとは違うから苦しむこともある。 だけど、違うからこそ、気持ちが重なるときのよろこびは大きいのだと思える。 お金ってありがとう券ですよね。 つくってくれてありがとう。 働いてくれてありがとう。 つい見落としがちですけど、金額の大小にかかわらず、お金のやりとりってありがとうを手渡すことだと思うんです。 お支払いするときも、感謝の気持ちを渡してるって思うと、こちらもうれしくなりますし。 自販機に鍵がなくたって、ありがとうの気持ちを残していくんじゃないでしょうか。 ひととひとの間には、距離がある。 くっつきすぎるのでもなく、離れすぎるのでもなく、ほどよい距離があるからこそ、きっと互いに響き合うことができる。 限られた材料から工夫次第で多様なものが生まれるように、その先に誰かのよろこびを思い描いて、手をつなぎ合えたらいい。 暮らし方には、そのひとのこれまでがにじみ出てくるから、お互いの違いに目が向きやすくなる。 結婚は、その違いとの距離の取り方を学ぶ修行の場だと、グラスを干しながら、香凛ちゃんは力説した。 生きる、っていうことは、無数の選択肢から、常になにかを選び取ることなんだろう。 大事にしたいのは、選ばなかった未来じゃなくて、選んだ道を望む未来につなげるための、一歩だ。 たとえ逢えなくても、そのひとと重ねた時間は、なにも変わらずに残っていますからね。 ちょっと、うしろを振り向けば、いつだって思い出すことができますよ。 それも不思議と、よかったことばかり。 知らないこと、わからないことは怖いから、それを避けようとするのは、自分の身を守るための、本能に近いのかもしれない。 だけどもしかしたら、一歩踏み込んだ先には、思いもよらない景色がある。 煮込み料理の主役は、具材よりもスープ。 いろいろな具から、それぞれの味わいが醸し出されて、おいしいスープができる。 似たような味ばかりでなく、違う味が入るからこそ、深みが生まれて、味わいがゆたかになる。 人も似てるね、と。 あたらしく家族をつくるのも、煮込み料理のようなものなのかもしれない。 これまでまるで違う人生を歩いてきたもの同士が、同じひとつの、家族という鍋に入る。 煮込むうちには、煮崩れたり、灰汁が出たり、吹きこぼれたりもするだろう。 合うも合わないも、経験しないとわからないことも、きっとあるだろう。 でも、できることなら少しずつでも、一緒においしいスープをつくっていきたい。 うまくいかなければ、別の方法を探せばいいだけですよ。 おおらかに、試してみればいいんです。 楽しみを増やすつもりで、きながにね。 ガラクタだと思えば、ガラクタにしか見えなくなる、とプロフェッサーは言った。 だけど、同じものを目にしても、心持ちひとつで、見えるものは変わる。 光は、与えられるものじゃない。 目を凝らして、自分で、見つけるものだ。 どうしようもないことや、志半ばにして膝を折ることも、生きている間には起こります。 そういうときでも、時間は流れて、お腹は空きます。 真っ暗闇に思える夜空でも、見つめるうちに目が慣れて、星の光が見えてくるでしょう。 それでも見えなかったら、うしろを振り向いてみるんです。 これまでやってこられたこと、できたことをね。 忘れてるだけで、たくさんあるはず。 そこには光は必ずありますよ。 生きるのは変化の連続、楽なことばかりではないでしょう。 だからこそ、その一日がどんな一日であっても、生き抜いた自分に、言葉をかけてあげたいじゃないの。 今日も、ゆたかに生きました、って。 そうやってゆたかに生き抜いた日々が積み重なれば、いつかうしろを振り向いたときに、自分にしか歩けなかったゆたかな人生が、必ず見えるものですよ。 人生に失敗なんて、あるものですか。 そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。 仮にうまくいかないのなら、その場所は、うまくいくための経由地なの。 時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。 アタシはね、ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じていますよ。 わたしが、不運だ、不幸だとほろ苦く感じていたことは、見方を変えれば、わたしに新たな経験を与え、自分を広げて、ゆたかにしてくれることでもあった。 そして、どの経験が欠けても、たぶんわたしはここにいない。 たくさんのめぐりあわせが重なって、今この瞬間につながった。 人の世は、選択と決断の連続だから。 めぐりあうものや選び取るものが連なって、人生っていう長い長い時間になるだもの。 それは、そのひとにしかつくれない、ただひとつの、宝物ですよ。
なんかどこかで読んだような設定のお話だけど、でもいいこと書いてあってもう一度読んでもいいなぁと思うお話でした。お料理もおいしそうだし。
『うしろむき…』などと題名がついているのてでどんな暗い話しが待ち受けているのかと思いきや、私の大好きなほんわかできるお話しでした。 出てくる料理の美味しそうなこと…。近所にあれば、すぐにでも行きたい。 お客様が喜ぶ顔を思い描きながらもてなす丁寧な接客。素敵ですね。 次回作が楽しみです!
うしろむき夕食店? なに? どんな本なの? と、???な気持ちで手に取った。 読後感 なかみは後ろ向きではなく、前向きでした。 美味しいものを食べると、人は幸せになるんだね もちろん美味しいだけでなく、料理を作る人の心がこもっていることが大事ですがね。
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うしろむき夕食店
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冬森灯
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