白が5なら、黒は3

白が5なら、黒は3

1,980円 (税込)

9pt

4.5

1995年、ピッツバーグ。O・J・シンプソン事件の裁判の行方が全米で注目され、人種間の緊張が高まるなか、混血のボビーは、黒人のアイデンティティーを隠し、白人としてやり過ごしてきた。しかし、出所したばかりの白人の親友が起こした黒人青年へのヘイトクライムに、不本意に関わってしまったことをきっかけに、親友、そして家族との関係は思いもよらぬ展開へ……人種問題の核に迫るクライム・ノヴェル。

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白が5なら、黒は3 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     トランプ政権の終焉とともに世界の表面にシミのように浮き出てきた<人種差別>。白人警察官による黒人青年の殴殺とそれに抗議するデモへの暴力による弾圧、それを扇動する大統領。世界は狂っている。でもそれは今急に始まったことではなく、アメリカが、世界が抱えてきて隠してきたものが、表面に浮き出して可視化してき

    0
    2021年03月10日

    Posted by ブクログ

    著者はフィラデルフィア在住の気鋭の新進作家。本作が長編デビュー作。
    原著刊行は2019年(邦訳は2021年)だが、物語の舞台は1995年である。

    少々変わったタイトル、原題は"Three-Fifth"(五分の三)である。作中に特に解説はないが、訳者あとがきで背景に触れられている

    0
    2021年04月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルの翻訳が秀逸、原書のタイトルではアメリカ人しか分かりにくいだろうが、この翻訳で意味を理解したら、この本の趣旨がグンと伝わってくる。

    アメリカ合衆国における黒人差別の根深さ、そして貧困層にはびこる薬害とアルコール依存症。チャンスをつかみ取ればのし上がれる国…とは言え、底の深淵は果てしなく、の

    0
    2021年10月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アルコール依存症の母とアルバイトで食いつなぐ貧しい生活を送る青年ボビー。
    息子ボビーに対する愛情は嘘偽りないものだが、どうしてもアルコールを断つことができない母イザベル。
    父は黒人だが、ボビーには肌の色に明白な特徴はなく、祖父の思想の影響もあり、白人としての人生を歩んできた。

    物語は学生時代に唯一

    0
    2021年04月24日

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