天狗童子

天狗童子

712円 (税込)

3pt

4.0

笛の名手である与平は、あるとき天狗様から、子供のカラス天狗に笛を教えてやってほしい、と依頼される。九郎丸という少年は、不思議なカラス蓑を脱ぐと、人間の姿に早変わり。このカラス蓑がなくなると、カラス天狗の姿に戻れない、と聞く。そして、与平と九郎丸との師弟生活が始まった。次第に九郎丸への愛情がふくらんだ与平は、カラス蓑を焼き捨ててしまおうとするが……。鎌倉・室町時代の背景を見事にとらえ、赤い鳥文学賞を受賞した、戦国歴史ファンタジー。
◎コロボックルシリーズを生み出した佐藤さとるによる新作! ――ファンタジーのさきがけ、「鬼が島通信」連載時から単行本、ソフトカバー、そして文庫版になるまで改稿に改稿が重ねられた渾身作。鎌倉・室町時代背景の中、師弟関係の愛情、カラス天狗同士の友情、戦が続く混乱の世で生きた人々を見事に描き、村上豊氏の挿絵とともに赤い鳥文学賞を受賞。今までになかった歴史ファンタジー。

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天狗童子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    佐藤さとる氏の新作が出版されたというのは聞いていたのだが、文庫本になったのを発見して購入。ジャンルは児童書、らしいが、40年位前の子供ならともかく、現代っ子は最後まで付き合えるか、要らぬ心配をしてしまった。

    物語的には、与平が九郎丸を人に戻そうと大天狗に直訴するくだりをクライマックスにしてもよかっ

    0
    2013年06月24日

    Posted by ブクログ

    山番の与作がカラス天狗から笛を教えて欲しいと子供のカラス天狗 九郎丸を預かるが、九郎丸を思う与作の行動が、九郎丸と与作に大きな時代の波を引き寄せてしまう。

    時代背景は16世紀初頭戦国時代の関東が舞台
    当時三浦半島に拠った三浦一族の行く末について、天狗をからませて描いた小説で歴史小説ともいえる。

    0
    2012年08月04日

    Posted by ブクログ

    ちょうど一緒に『陰陽師』を購入したので、二冊並べておくと妙な類似感。おなじ村上豊の挿絵だからね。天狗の里の詳しい描写とか、お家争いの内実とか、クールな筆致で話がすすんでいくのが、近ごろの過剰な描写に慣れている身には新鮮。ラスト、九郎丸が元服してからがアッサリで、ちょいと物足りなかったかな。

    0
    2012年08月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『だれも知らない小さな国』シリーズで知られた、佐藤さとるさんの日本の戦国時代を舞台にしたファンタジー。
    与平じいさまのところに、大天狗がよこした子どもの天狗・九郎丸が住みつき、笛を教えることに。天狗の蓑がなければ、人間にもどれる九郎丸。与平は蓑を焼こうとして、失敗。大天狗に直訴して、自分の命と引き換

    0
    2012年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「佐藤さとる」の作品だから、と意気込むと、少し違う感想を持つような気がする。
    あとがきを読んで、もともと初期の作品を書き直したものと知って、少し納得。
    与平が魅力的だったので、後半、出番がなくなってしまうところが残念。また、前半は天狗の不思議な術や世界などが中心であったのに、同じく後半はお家騒動・軽

    0
    2020年12月08日

天狗童子 の詳細情報

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