文字渦(新潮文庫)

文字渦(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

「昔、文字は本当に生きていたのじゃないかと思わないかい」。始皇帝の陵墓づくりに始まり、道教、仏教、分子生物学、情報科学を縦横に、変化を続ける「文字」を主役として繰り広げられる連作集。文字を闘わせる遊戯に隠された謎、連続殺「字」事件の奇妙な結末、本文から脱出し短編間を渡り歩くルビの旅……。小説の地平を拓く12編、川端康成文学賞・日本SF大賞受賞。(解説・木原善彦)

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文字渦(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年04月11日

    文字SFというジャンルがあるかは知らないが、これはジャンル最高峰の一冊だと思う。
    中国史や日本史に詳しくなりたいと思うようになった。

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    Posted by ブクログ 2023年06月25日

    文字が生き物である世界を描いた作品。この世界に入り込める人とそうでもない人で大きく2分されそうな作品。
    259ページあたりからが一番衝撃を受けたかな。
    こんな作品は、どこにもないユニークの極み。

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    Posted by ブクログ 2023年02月17日

    難しい!
    文字の歴史と生態を、史実と絡めて書いている(と思う)のだけれど、知識が足りず表層だけしか掬えていない気がする。
    え、むしろこれは実在の話では…?(混乱)
    久しぶりに解説で、本当に解説してもらいました。

    とはいえ表層だけでも文章やギミックそのものが面白く、クスッとする場面もあって楽しみまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月01日

    文字が人類のように進化を成し遂げ、時には争い、波乱を生き抜く幻想的な異次元が描かれている。自分だけの解釈では満足出来ず、色々調べたり、他の人の考察を見ながら読み終えた。

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    Posted by ブクログ 2022年02月22日

    文字がひとりでに動き、呼吸し、世代交代し、他の文字を制圧し、テキストからの脱出を試みる。ざっくり見ればメタフィクションであるが、それだけでは語れない異常な文字空間が広がっている。著者の他作に漏れず、理解不能な部分は大いに含まれているが、その圧倒的な理解不能性に酔いしれた。

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    Posted by ブクログ 2022年02月01日

    ――


     もじ、もじもじ。文字どおり「文字は災いの元」、ということでもあるし、文字の渦に呑まれるようで今風に云えば文字沼にどっぷり、ということでもあるし、
     全く当然のように使っている文字に不安を抱かせると云う意味では、確かに禍、テロルである。

     言語学SFミステリ、とでも云いますか…言語学と云...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月21日

    ハードSFは、作家の世界に入り込むのが難しいものが多いが、これは最たるものだと思う。難解な翻訳ものを読んでいる錯覚に陥ってくる。理解を超える未知なるものに出会えたことが、震えるほど嬉しくなる。

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    Posted by ブクログ 2021年11月18日

    謎の「阿字」にまつわる超古代から未来、異宇宙も登場する短編集。と、思っていたら阿字ってあるんですね、検索したらたくさん出てきました。登場するたくさんの漢字たち、どこまでが造字でどこから本当?でも、文庫本だと読めない(見えない)ので電子版で拡大しないと厳しいです。

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    Posted by ブクログ 2022年12月22日

    2022-12-21
    いやあ、ふざけてる。ふざけまくってる。文字の、進化と変身と闘いと歴史と、全ての事柄をぶち込んだ奇書。これはもう読書というより体験。説明できないし、する必要もない。感じてください。

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    Posted by ブクログ 2022年12月11日

    難解なところが多かったけれど、クスッと笑える部分も散りばめられていて、飽きずに読み終えることができた。

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