木犀の日 古井由吉自選短篇集

木犀の日 古井由吉自選短篇集

1,023円 (税込)

5pt

3.8

〈都会とは恐ろしいところだ〉。5年間地方で暮らし、都会に戻った私は毎朝のラッシュに呆然とする。奇妙に保たれた〈秩序〉、神秘を鎮めた〈個と群れ〉の対比、生の深層を描出する「先導獣の話」のほか、表題作「木犀の日」、「椋鳥」「陽気な夜まわり」「夜はいま」「眉雨」「秋の日」「風邪の日」「髭の子」「背中ばかりが暮れ残る」の10篇。内向の世代の旗頭・古井由吉の傑作自選短篇集。

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木犀の日 古井由吉自選短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    要再読。無意識、理不尽さ、発狂、正常と異常、日常と非日常などについて途中から意識しながら読みました。気を抜くと迷子になりそう。登場人物もこの社会の中で迷子になっているように思えました。難しかったけど中毒になる。

    0
    2022年11月12日

    Posted by ブクログ

    どこにでもあるようなありふれた日常生活も目を見開いて凝視し続けていくと見えてくるものがある。それは神経をジワジワと冒す狂気のようなもの。夢とよばれるものかもしれない。素潜りをするように日常の海の底へ向かって潜り、息継ぎのために浮上し、また潜っていく。何かが喉の奥で粘りつき、ひりつくような感覚を覚えな

    0
    2014年07月26日

    Posted by ブクログ

    いいなぁ。

    でも、何回か読み返してしまう。

    ぼーっと読んでると付いてけません。

    この人の本に評価なんてして良いのでしょうか

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    あれれ、この人は一体何だろう。古井由吉の作品は、初めて読んだけれども、どうしてこんなに戸惑い惹きつけられるのかわからない。棒の先でつっつくようなことをしながら、しばし寝かせておきたい本。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    元の発表時期でいうと四半世紀にわたるスパンから自選した短編集。現と夢のあいだにあるようなタッチは一貫している。すごくちょっとした徴候を感じとって、そこから夢想がどんどん広がっていく。

    寝る前に読むとてきめんに眠たくなって、短編ひとつもなかなか読み通せなかった。

    0
    2018年11月05日

    Posted by ブクログ

    自分の感性では少し難しかったような気がした。
    社会の中での自分の対比というのは、それは物凄く辛いことで文学的命題ではあるのだけども、少し生活に密着しているような気がして、それを自選して編集した妙なバランスの悪さを感じた。
    多分社会経験が足らないせいもあるのだろうけど。
    ただ田舎から東京に戻って

    0
    2012年01月14日

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