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自然と本を愛する親友同士の大学生ジャックとウィンは、カナダの北部をカヌーでのんびり旅していたが、山火事が起きて計画の変更を余儀なくされる。そして霧の中で激しく口論する男女の声を耳にした翌日、怪我を負った女性を保護したふたりは、大自然のなか、生き延びるために闘うことになる。迫真のサスペンス。エドガー賞最優秀長篇賞ノミネート作
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Posted by ブクログ
カヌーの旅に出た親友同士の大学生二人。しかし不穏な事件に遭遇し、大自然のなか生き延びるために闘うことに。迫真のサスペンス。 アウトドアライフには縁がないので、どこまでリアルなのかはわからないが、特に山火事の描写は圧倒的。
カヌーで旅に出た二人の大学生。そこで遭遇した山火事。道中でさまざまなことが起きるけれどなにより山火事の描写の迫力がいい。煙の臭い、木が燃える音。風。川で出会った人たちとのやりとり、火事によって追い詰められていく緊迫感。大自然の中で展開される冒険は息つく暇ないくらい読み応えがある。
自然の描写が素晴らしかった カヌー用語とか知らなくても一緒に行動しているような感じで読めたし 山火事って恐ろしいと芯から思わされましたし なので、最後の展開がとっても残念 まぁ、そういう事も起こり得るでしょうけれど、ここまで来てそれはないだろ、と何だかすごくガッカリしました
#切ない
ずいぶんと高評価だったアメリカ大自然川下り物語。期待値が高かっただけに、ちょっと厳しいな。 ピケットシリーズなど、このジャンルでは活きの良い名作がたくさんあり、さらに新作も書かれている。そこに分け入るためには、シンプルなストーリーとアウトドア好きの大学生コンビだけでは難しいな。3.2
男同士親友2人で、カナダ北東部の大自然の中をカヌーで旅する。釣りをし、漁をし、ベリーを積み、狩猟だけでなく、それなりの食料を持ち込んで。 川から湖へ気の向くままにオールを漕いで、気の利いた浜辺でキャンプする、そんな卒業旅行が一転、大規模な森林火災にぶち当たってしまい、彼らも早々に脱出しようとする中、...続きを読む行動が不信なカップルに出会う…。 大火災からの脱出と、瀕死のけが人の搬出、さらには彼らをつけ狙う殺人者…という、自然にも人間にも狙われる2人のサバイバルを描いた小説。大自然の火災の描写は圧巻、と思ったら作者はアウトドア系ノンフィクションの本を3冊上梓しているのだとか。なるほど得意な土俵ということか。 残念ながら、人間ドラマの方は少々チャチイ。主人公2人の友情ドラマはかなり書き込まれているし、友情とちょっとした反目なんかも読ませるのだが、いかんせん敵役が…あの展開では、まとまりがなさすぎると思うのだが。 殺人とかVS人間のアクションなしで、大自然に対峙し生き抜くためのサバイバルに徹した方がまとまったんじゃないかな?一読者のわがままとしては、この作家が描く、人間間の殺し合いがないサバイバル小説を読んでみたい。
大自然を舞台にした小説は苦手で敬遠しがちだが、これは読んでよかった。 角幡唯介さんのノンフィクションはなぜか好きで読んでいるので、それがこの小説を読む手助けになったと思う。 静かで美しくて悲しく、忘れ難い一冊になった。
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