草にすわる

草にすわる

850円 (税込)

4pt

3.5

「五年間はなにもすまい」。大企業を辞めた洪治は無為な日々を過ごしているが
ある日付き合っていた彼女から昔の不幸な出来事を聞かされる。
絶望に追われた二人の間には睡眠薬の山があった――(表題作)。
なぜ人間は生まれ、どこに行くのか。一度倒れた人間が一歩を踏みだす瞬間に触れる
美しい短編「草にすわる」「花束」「砂の城」「大切な人へ」「七月の真っ青な空に」を収録。
解説・瀧井朝世

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草にすわる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年03月13日

    久々の白石一文氏の本で其々男女の絡みを交えた短編集。
    どの内容も最後は男女間の折り合いを付けてちょっとした幸せを感じる話で良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月25日

    主人公はみな一様に人生に行き詰まっていたり理解できないことが自分の周りで起こっているそんな渦中の人々で、その中でどう生きるか誰と生きるかを自省しながら結論づけていく、自省しながら誰かと生きるしかないと気づいていく過程がとても好きだった。コントラストがくっきりしている分、それぞれの感情の闇が捉えやすか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    表題含む5作品。

    草にすわる
    花束
    砂の城
    大切な人へ
    7月の真っ青な空に

    人の生き方について、人の孤独について、誰かとの関わり方について、深い作品だと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2021年07月14日

    みんなそれぞれ何かを抱えて、過去の楽しいことも辛いことも様々な記憶を持って生きている。
    綺麗なことばかりでもなく、理不尽な思いをすんなり飲み込んで前に進めることの方がきっと少ない。
    それでも、飲み込んだふりをして、納得したと言い聞かせ、次の縁に引っ張られてなんとか進む。
    自分でしっかり立って自分の意...続きを読む

    0

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