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公爵の命令で、人狼騒ぎを収めるために村に派遣された医師・ヴァイヤーと騎士のゲルハルト。悪魔の恐怖に怯えた村人たちは発狂し、暴力ざたを起こす中、そこに分け入ったヴァイヤーは「人狼を救いに来た」と村人たちに告げるのだが……。
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科学医学
科学医学が発達していない時代に、 病を怖れるあまり何でも引き受けてくれる「悪魔」を作り、挙げ句罪無き人を魔女に仕立てる。 見えない恐怖と戦うのは「知」と考えた16世紀の人々の奮戦。読みごたえある良書だった。
Posted by ブクログ
上巻冒頭の人狼事件は意外な結末を迎えました。 事実としてこういうことがあったのか創作なのかは不明ですが(多分創作なのかな?)、このヨーハン・ヴァイヤーさんは教会にだいぶ敵が多かった事でしょう。 公爵の侍医であったことは幸いでした。 本作はラストシーンですっきりしないものを残して終幕となっていますが...続きを読む、この物語の後に魔女狩りが更に苛烈になっていったことを思えばそれも納得です。 それにしてもローマカトリック教会が絡むお話はどうにも陰惨なものが多いように思えますね。 信仰が自由な国と時代に生まれた幸運をつくづく思います。 畏れから疑問や批判を口にできないって、辛いことですよね。
16世紀のヨーロッパ、魔女狩りの時代に医学的立場から魔女を救おうとした実在の医師ヨーハン・ヴァイヤーの姿を描くフィクション。上中下の3冊同時発売。作者の槇えびしは「アフタヌーン」で「天地明察」のコミカライズを担当していた人。とある村で発生した人狼事件を発端に、ヨーハン・ヴァイヤーが何故魔女を守ろうと...続きを読むするのかその成り立ちが描かれる。安易にめでたしめでたしにならない苦い展開。師であるアグリッパとの考えの違いなども面白い。一気呵成に読んでしたまった。2020年のベスト10に入る傑作。
上中下読んだ。ノーラ助かると思ったのに悲しい。ヴァイヤーはずっと自分の信念を貫いてるけどそれも真実を知ろうとする努力あってこそよな 知らないから不安になるし怖くなるみたいな言葉が何回も出てきたけど現代でも本当にその通りすぎて知見を広げることの重要性を改めて感じた、、、
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