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死火山の麓の湾に裸身をさらす人魚たち、冬の眠りを控えた屋敷に現れる首を捧げ持つ白い娘……、「歪み真珠」すなわちバロックの名に似つかわしい絢爛で緻密、洗練を極めた美しき掌編15作を収めた物語の宝石箱。泉鏡花文学賞に輝く作家が放つ作品は、どれも違う鮮烈なヴィジョンを生み出す。ようこそ! 読み始めたら虜になってしまう、この圧倒的な世界へ。
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Posted by ブクログ
開けてはいけない箱を開けて中を見てしまったような、封印されていた獣を生き返らせてしまったような、後ろめたさと喜びを交互に感じながら読んだ。
美文。 文庫化してくれてありがとう、ちくま。 幻想こそが文章になるべくして生まれた物語だと思っている。世の中には色々な表現方法がある。その中でも、文章によってしか表すことのできない物語というのが幻想というジャンルの一つの特徴だ。(映像化できるものはファンタジーに分類される) 硬質で端正。まるで宝石、...続きを読むいや鉱石のような。
『夢の棲む街』を読んで山尾悠子の虜になったので、この小説も手に取りました。いきなり長編を読むのは難しそうだったので、肩慣らしに短編集『歪み真珠』を。「アンヌンツィアツィオーネ」は冒頭の文章から惹き込まれたな。もちろん他のものもすごく好きだった。澁澤龍彦から受けたであろう強い影響を感じつつ、それでも山...続きを読む尾悠子独自の世界がたしかにあることを勝手に感じた、至福の1冊。装丁も世界観に合っていて素晴らしく素敵。
薄さの割にすごく読み進めづらい。情報量が多すぎて脳内で情景を思い浮かべるのにとても時間がかかった。これが幻想小説か……。ゆっくり味わって読むべき本だと思う。 最後の一編が微笑ましくて(?)好みだった。
山尾悠子三作品目。なんだかんだ癖になるところがある。 こちら今まで読んだ作品の中でもさらに読みやすかった。各作品は絶対に全て理解できない(感覚的にも)という感覚がクセになってきそう笑 また何か既存の作品を念頭に小説というアプローチを取ることが、僭越ながらそれなら自分にもできるかもしれないと思わせるの...続きを読むで、少し親近感がわく。 特に好きだったのは、「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」「向日性について」「アンヌンツィアツィオーネ」の三作品。 「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」夢の棲む街を思い出しつつ、セイレーンの歌声を聞いたような感覚に 「向日性について」純粋に発想にうなった 「アンヌンツィアツィオーネ」美学的には一番好きだった。羽が髪の毛に編み込まれている様子など。 ーよもや竜(ドラゴン)と戦う天使ではあるまい。剣をお持ちではなし…天使を見た日の夜、編んだ髪をほどくとそこからは必ず数片の白い羽毛がこぼれ出した。… ーあのかたとわたしとのあいだには約束がある。 ーどのような結末を迎えることになるのか皆目見当がつかないにしても、人としてのわたしの人生はすでに神ではなく天使の領域に侵犯されている。… 「美神の通過」最後に触れられているようにエドワード・バーン=ジョーンズの作品にまんまの一枚がある笑 「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」 「美しい背中のアタランテ」ギリシャ神話より 「マスクとベルガマスク」フォーレの曲より 「聖アントワーヌの憂鬱」フローベールの文学で、それに触発された絵画など 「水源地まで」勝手に夜叉ヶ池を思い出していた 向日性について 「ドロテアの首と銀の皿」聖女ドロテア。首は銀の皿と相場が決まっている。トマジ! 「夜の宮殿の観光、女王との謁見つき」「夜の宮殿と輝くまひるの塔」夜の宮殿!
ひとびとをおののかせる、大理石の巨大な女王ないし女神。ひそかに異世界と通じている魔女たち。娼婦たちの島。夢から覚めても忘れがたいイメージの断片を集めたような短編集。
面白かったです。バロック。 幻想的ですがシビアな世界で好きです。ふわふわでなはなく、ダーク。 「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」「火の発見」「紫禁城の後宮で、ひとりの女が」が好きでした。 「火の発見」は《腸詰宇宙》のお話で嬉しかったです。 「紫禁城の~」はラストシーンが美しくて力強くて好きです。これか...続きを読むらは、纏足でなく自身の足で歩ける喜び…それが人間の足でなくとも。 充たされた時間でした。
この世界のどこでもないどこかで名前の無い誰かが見た夢のような一幕。今いる世界に疲れた、少しだけ喧騒から離れたい。そんな人におすすめしたい幻想の短編集。
夢を見ているような不思議なお話が15篇。 「歪み真珠」とは、ポルトガル語由来で、バロックの語源なのだそうだ。 ただ幻想的で美しいだけではなく、その中にダークさを感じられる。 ギリシア神話とか絵画がモチーフになっているお話もあり、その独特の世界観がよかった。 どのお話も、雰囲気たっぷりで、不思議な世...続きを読む界を楽しむことが出来た。 ドロテアの首と銀の皿がよかった!
バロック。 バロックのイメージではどれもとっつけなかったが、どの短編もすっきり終わらない、ファンタジー特有ぽさも出しつつの気持ち悪さを残し、あとのことは読者次第になる。 「奇妙な味」のような。
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