歪み真珠

歪み真珠

715円 (税込)

3pt

死火山の麓の湾に裸身をさらす人魚たち、冬の眠りを控えた屋敷に現れる首を捧げ持つ白い娘……、「歪み真珠」すなわちバロックの名に似つかわしい絢爛で緻密、洗練を極めた美しき掌編15作を収めた物語の宝石箱。泉鏡花文学賞に輝く作家が放つ作品は、どれも違う鮮烈なヴィジョンを生み出す。ようこそ! 読み始めたら虜になってしまう、この圧倒的な世界へ。

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歪み真珠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    開けてはいけない箱を開けて中を見てしまったような、封印されていた獣を生き返らせてしまったような、後ろめたさと喜びを交互に感じながら読んだ。

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    2020年01月14日

    Posted by ブクログ

    美文。
    文庫化してくれてありがとう、ちくま。
    幻想こそが文章になるべくして生まれた物語だと思っている。世の中には色々な表現方法がある。その中でも、文章によってしか表すことのできない物語というのが幻想というジャンルの一つの特徴だ。(映像化できるものはファンタジーに分類される)
    硬質で端正。まるで宝石、

    0
    2019年04月12日

    Posted by ブクログ

    『夢の棲む街』を読んで山尾悠子の虜になったので、この小説も手に取りました。いきなり長編を読むのは難しそうだったので、肩慣らしに短編集『歪み真珠』を。「アンヌンツィアツィオーネ」は冒頭の文章から惹き込まれたな。もちろん他のものもすごく好きだった。澁澤龍彦から受けたであろう強い影響を感じつつ、それでも山

    0
    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

    薄さの割にすごく読み進めづらい。情報量が多すぎて脳内で情景を思い浮かべるのにとても時間がかかった。これが幻想小説か……。ゆっくり味わって読むべき本だと思う。
    最後の一編が微笑ましくて(?)好みだった。

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    山尾悠子三作品目。なんだかんだ癖になるところがある。
    こちら今まで読んだ作品の中でもさらに読みやすかった。各作品は絶対に全て理解できない(感覚的にも)という感覚がクセになってきそう笑
    また何か既存の作品を念頭に小説というアプローチを取ることが、僭越ながらそれなら自分にもできるかもしれないと思わせるの

    0
    2023年07月08日

    Posted by ブクログ

    ひとびとをおののかせる、大理石の巨大な女王ないし女神。ひそかに異世界と通じている魔女たち。娼婦たちの島。夢から覚めても忘れがたいイメージの断片を集めたような短編集。

    0
    2022年08月24日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。バロック。
    幻想的ですがシビアな世界で好きです。ふわふわでなはなく、ダーク。
    「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」「火の発見」「紫禁城の後宮で、ひとりの女が」が好きでした。
    「火の発見」は《腸詰宇宙》のお話で嬉しかったです。
    「紫禁城の~」はラストシーンが美しくて力強くて好きです。これか

    0
    2020年05月06日

    Posted by ブクログ

    この世界のどこでもないどこかで名前の無い誰かが見た夢のような一幕。今いる世界に疲れた、少しだけ喧騒から離れたい。そんな人におすすめしたい幻想の短編集。

    0
    2020年04月25日

    Posted by ブクログ

    夢を見ているような不思議なお話が15篇。

    「歪み真珠」とは、ポルトガル語由来で、バロックの語源なのだそうだ。
    ただ幻想的で美しいだけではなく、その中にダークさを感じられる。
    ギリシア神話とか絵画がモチーフになっているお話もあり、その独特の世界観がよかった。
    どのお話も、雰囲気たっぷりで、不思議な世

    0
    2020年10月04日

    Posted by ブクログ

    バロック。

    バロックのイメージではどれもとっつけなかったが、どの短編もすっきり終わらない、ファンタジー特有ぽさも出しつつの気持ち悪さを残し、あとのことは読者次第になる。
    「奇妙な味」のような。

    0
    2019年09月25日

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