地下鉄道

地下鉄道

過酷な境遇を逃れ、自由が待つ北部をめざす奴隷少女コーラ。しかしそのあとを悪名高い奴隷狩り人が追っていた。傑作ついに文庫化 解説/円城塔

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地下鉄道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    綿花農園に数多く囲われている黒人奴隷たち。その農園主からの過酷な体罰から逃れるため、たびたび奴隷たちが逃亡を図るも、一人の女性を除き逃げ落ちた者はいない。そんな逃亡者を母にもつ奴隷少女が一緒なら、逃亡できる運にも恵まれるのではと、奴隷の青年に一緒に逃亡をすることを、少女は持ちかけられます。

    見つか

    0
    2023年12月09日

    Posted by ブクログ

    黒人奴隷の少女が様々な犠牲を払いつつ逃亡し続ける物語。奴隷逃亡を支援する目的で地下に張り巡らされた鉄道を使って。
    これは最高の良書。なぜなら全く眠くならない。アメリカの奴隷制度の歴史というノンフィクションの上に、冒険活劇風のフィクションが乗っている。自分自身、初めて知ったことも沢山。無駄な例えや修飾

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    2016年、アメリカに起きて圧倒的な読者を引き寄せた小説。
    著者は、ハーバード大を出た気鋭。

    南北戦争勃発から100年を経て生まれた新たなライターだ。
    物語は、祖母、母と続くアフリカ出身の奴隷の家系の3代目コーラをヒロインとして始まる。
    州境を越え、北へ逃げと推せれば【自由】
    その下支えの組織を「

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    奴隷として暮らすコーラ。
    仲間と地獄のような農場から脱走を図る。
    奴隷狩人の追跡に怯え、息を詰め、理解者との束の間の安息にささやかな生を得る。
    どこまでもつらい物語。
    だが、比類な物語性を持つ。
    今年読んだ中で断トツの作品。

    0
    2020年12月10日

    Posted by ブクログ

    アフリカで生まれ、父母を亡くして奴隷商の手に渡り、アメリカ南部の綿花畑で死んだ祖母。10歳の娘を残し、ひとりで農園から逃げた母。そして18になったコーラもまた、残忍な白人が営む農園を飛びだした。逃亡者を待っていたのは、黒人を北部にある自由州まで連れていくため、地下に張り巡らされたトンネルの中を走る蒸

    0
    2020年11月02日

    Posted by ブクログ

    アメリカの黒人差別を描いた名作といわれる小説は、描かれる物語の過酷さに加えて、人間の暗部、そしてアメリカという国の暗部まで切り込むような、凄まじい作品が多いと感じます。

    この『地下鉄道』も、そうした作品の系譜を継ぐ凄まじさが伝わってくる。自由を求めたコーラが行き着いた土地の数々から、差別の根の深さ

    0
    2020年10月23日

    Posted by ブクログ

    奴隷制度の残るアメリカ南部。
    奴隷が逃げ出すために、地下に鉄道が作られていた、という設定。
    地下鉄には駅があって、それぞれの駅から地上に出るごとに全然違う場面に転換する。今っぽい視覚的効果だし、各場面の残虐さもネットドラマみたいな印象は拭えない。
    それでも、奴隷制度の残酷さや理不尽さは十分に伝わるし

    0
    2024年02月26日

    Posted by ブクログ

    過酷な人生、なんていう言葉が甘っちょろく感じてしまう。
    逃げるという行為には、残虐な仕打ちがついてくる。
    協力者にもおよぶ、そのいたぶるような残忍さ。
    それらを目の当たりにしながらも前へ進むコーラ。
    読んでいてヒリヒリとした感覚に包まれた。
    虐げる側も虐げられる側も、とがった部分をもっていないと生き

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    奴隷の少女が地下鉄道に乗って自由への逃亡を始める。関わった人々はぞくぞくと悲しい最後を遂げる。それでも逃げ続けることが微かな希望となる。

    0
    2022年03月28日

    Posted by ブクログ

    南北戦争以前のアメリカ。
    そこには南部の黒人奴隷達を逃そうとする秘密の“地下鉄道”があった。
    著者はその暗喩をそのまま物語の中に登場させる。
    本物の地下鉄道に乗るのは黒人の少女コーラ。

    逃亡、逃亡、逃亡。
    安住はすべて一瞬の間。

    偏見に基づく群集心理、
    それは人間をここまで残酷にさせるんだ。

    0
    2021年06月28日

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