万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜

万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜

990円 (税込)

4pt

4.7

日本人は、恋をしたり、愛する人を失ったりすると、その心を俳句や短歌に詠んできた。それは最古の歌集『万葉集』以来、受け継がれてきた心性だ。『万葉集』では、人を恋しいと思う気持ちはどう歌われているのか。さらに時代を遡ると、それらの歌のルーツはどのようなものだったのか。著者は、今も歌垣で恋歌を、葬儀で挽歌を歌う中国少数民族の歌文化にその原型を求め、日本人の抒情表現の本質を明らかにする。

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万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「万葉学者、墓をしまい、母を送る」で上野誠を知って以来、なんとなく万葉集について興味を持ち始めた令和二年です。今まで国語教育の中でしか触れてこなかった方面。上野先生の「万葉手帳」とかをパラパラしながら飛鳥の風景写真と素朴でむき出しな感情表現にまみえてみると、なんでこのような文学が公式なアーカイブとし

    0
    2020年10月11日

    Posted by ブクログ

     万葉集を研究する際にいろいろな立場がある。これを文学作品として捉え、そこに作品論や作家論を近代的枠組みに当てはめて考えるものである。そこには比較文学的な視点もあり、中国文学からの影響を読み取る方法は戦後以降の万葉研究の主流である。
     対して万葉を古代的な歌謡の世界と結びつけ、謡いものとしての性格を

    0
    2020年08月13日

    Posted by ブクログ

    万葉集の起源を東アジアに広く広がっていた歌垣などの習俗に求める。広い視点の万葉集研究。

    中国雲南の少数民族の歌文化を研究する筆者。老若男女が集まり、恋歌を掛け合う歌垣の習俗や葬送儀礼の哭き歌に、万葉集との共通点を見出す。

    彼らの歌には文字はないが、心の機敏や揺れの表現は万葉和歌の抒情表現につなが

    0
    2020年07月26日

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