無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
【欧州最大の知性が日本読者のために語り下ろした待望の最新刊を電子書籍化】これまで、ソ連崩壊からトランプ大統領の誕生まで数多くの「予言」を的中させてきたエマニュエル・トッド。著者は本書で「現代における教育はもはや、社会的階級を再生産し、格差を拡大させるものになってしまった」と断言する。かつては平等の象徴であった教育だが、今や高等教育の階層化がエリートと大衆の分断・対立を招き、民主主義の機能不全とポピュリズムを生んでいる。本書では、教育格差を軸として、先進各国で起きている分断の本質を家族構造が能力主義・民主主義に及ぼす影響や地政学的要素に鑑みながら、鮮やかに読み解いていく。日本の未来、そして変質する世界の行方は。欧州最大の知性が日本の読者のために語り下ろした、これからの世界情勢を知るために必読の1冊。 ※本書は累計46万部突破「世界の知性」シリーズ中の1作です。 ◆目次より抜粋◆●第1章 教育が格差をもたらした ●第2章 「能力主義」という矛盾 ●第3章 教育の階層化と民主主義の崩壊 ●第4章 日本の課題と教育格差 ●第5章 グローバリゼーションの未来 ●第6章 ポスト民主主義に突入したヨーロッパ ●第7章 アメリカ社会の変質と冷戦後の世界
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年01月26日
教育は社会的階級を再生産し格差を拡大させるものになっている が論旨です。
高度教育が分断の根本であり民主主義を崩壊させているという驚くべき内容になっております。
気になった点は以下の通りです。
・高度教育を受けたかといって、能力主義、優秀であるとはかぎらない
・高等教育の発展や不平等の拡大によっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月05日
筆者は、フランスの歴史家、文化人類学者、人口学者。書名では、教育に関しての論説のように思えるが、そればかりではなく、色々なトピックで、広く世界情勢について論じている。日本についても論じられてはいるが、あくまでも中心は、フランス、ヨーロッパである。
日本でも教育格差の問題が取り上げられることがあるが、...続きを読む
すいすい読めます。
普段なかなか伺えない、ヨーロッパ人からの視点で書かれていて参考になります。
今後の世界の方向性を決定する上で、教育のあり方は重要。避けて通れない道。
そのことを痛感させられる一冊です。
Posted by ブクログ 2020年08月05日
間違いなく現代の知性の最高峰だと思う。
発生している事象分析の切口がユニークだが直感的にも根拠を伴った総合的にも確かなものと感じる。
自分も含めて世間は民主主義というものを正しく理解出来ていないのだなと思った。皆がわかりやすくまた反応しやすいワードが充てられることで本来の意味と異なるものまで包括し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月14日
久しぶりの社会観や文明論といった大きな枠組みを論じた本。Globalization は不可逆な流れであり自由貿易は促進するべきである、保護主義は内向きな排斥主義であり移民の流入制限は排斥運動だ、という世の中の流れに対し、
過剰な自由化によりGlobalization fatigue(グローバリゼーシ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月07日
エリートと大衆な関係性の変化や、能力主義の問題点など、現在の社会状況を、興味深い切り口で説いている。
日本に対する「少しばかりの無秩序を受け入れよ」という大きな方向性は、その通りだと思う。ただ、移民受け入れによる良い影響は分かるが、同時に起きるであろう悪影響は、見えていないため、ある程度の検証は必要...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月10日
教育の高度化が進み、高度教育を受ける層が増えなくなってから、教育は同じ層を再生産することになっており、分断を作り出している。そのことにより、エリートと大衆は分断され、民主主義は崩壊している。民主主義といっても、家族制度が違うアングロサクソン、日本とドイツ、ロシアといったところでは違うルートをゆく。格...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月17日
<目次>
はじめに
第1章教育が格差をもたらした
第2章能力主義という矛盾
第3章教育の階層化と民族主義の崩壊
第4章日本の課題と教育格差
第5章グローバリゼーションの未来
第6章ポスト民主主義に突入したヨーロッパ
第7章アメリカ社会の変質と冷戦後の世界
訳者あとがき解説
p40集団の道徳的な枠組...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。