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ある日、人びとは「この世の終わり」が来たことを知った――
14世紀の欧州を覆い尽くした史上最悪の疫病に、
あらゆる角度から迫った克明な叙事詩。
目次
はじめに
第一章 オイメダム――さまよう病
第二章 「やつらは怪物だ、人間ではない」
第三章 恐怖の跫音
第四章 シチリアの秋
第五章 ヴィラーニかく記せり
第六章 テンプル騎士団総長の呪い
第七章 新しいガレノス医学
第八章 死という日常風景
第九章 頭を西に、足を東に向けて
第十章 ユダヤ人大虐殺
第十一章 「ああ、信仰薄き者たちよ」
第十二章 始まりの終わり
後記 黒死病はペストではなかった?
Posted by ブクログ 2020年07月26日
1347年からヨーロッパを襲った黒死病に関する一代絵巻的な書。中世ヨーロッパの終焉を齎らしたとも言われるペスト流行時の状況を、主にイタリア、フランス、イギリスについて、同時代人による年代記や書簡、回想録といった文献資料に拠って、ビビッドに描いていく。
特に、第十章「ユダヤ人大虐殺」の章は、読ん...続きを読む
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