ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀

ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀

〈この世界の「人間的条件の不条理性にたいする形而上的な苦悩の意味」の主題を、演劇固有の表現形式、つまり具体的な物、身体的な営為による視覚的イメージで提示しようとする試みに注目するマーチン・エスリンによって「不条理演劇」という呼称で括られた。この中で、より成功したのが、ベケットとイヨネスコの二人の作家だったと言えるだろう。前者は悲劇的に、後者は喜劇的に[…]その後の《新しい演劇》の作家たちに大きな影響を与えていった〉(本書「解説」より)。
女生徒に言語学を講じていた教授が意味不明すぎるほど錯乱してゆく「授業」、全体主義の滑稽さと恐怖を描きだす「犀」──ねじれる世界に笑いをとどろかす表題作のほか、不条理劇の出発点にしてパスティーシュの原点でもある「禿の女歌手」、前衛劇のモダン・クラシックである「椅子」、ロラン・バルトやブレヒトを皮肉る「アルマ即興」、僅かな言語に荒唐無稽なイメージあふれる「歩行訓練」の6作品を収録。
ベケットとともに不条理演劇の双璧をなすイヨネスコの、コミカルでグロテスクな名作集!

...続きを読む

ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    犀化は破綻か?革命か?

    『犀』は手塚マンガの中で
    短く紹介されていたので
    ずっと気になっていました。

    仕事や人間関係が
    特にひどくうまくいかないのでなければ
    こんな変身は考えないだろうけれど、
    知性が鋭いとこういう不安な状況が
    感じられるのかもしれません。

    犀の、人間とはかけ離れているだろう
    皮膚

    #切ない #シュール #怖い

    0
    2022年03月23日

ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す