香港デモ戦記

香港デモ戦記

847円 (税込)

4pt

4.1

逃亡犯条例反対に端を発した香港デモは過激さを窮め、選挙での民主派勝利、コロナウィルス騒動を経てなお、混迷の度合いを深めている。お気に入りのアイドルソングで気持ちを高める「勇武派」のオタク青年、ノースリーブの腕にサランラップを巻いて催涙ガスから「お肌を守る」少女たち……。リーダーは存在せずネットで繋がり、誰かのアイデアをフラッシュモブ的に実行する香港デモ。ブルース・リーの言葉「水になれ」を合い言葉に形を変え続ける、二一世紀最大の市民運動の現場を活写する。「諦めないでください。手にしている一票を軽んじないでください。個人の力を軽んじないでください。生きている心は誰かを動かせるから。諦めないで努力し続けていけば、いつか必ず成果を得られると、私は信じています。(中略)私には仲間がいます。この戦いは、一人ではなく、仲間がいるから続けられる。それは、香港衆志の仲間、民主派の仲間だけでなく、日本から応援してくれる人も含みます。そんな仲間がいる限り、香港の民主化、市民の権利のために、戦い続けたいと思います。」〈周庭(アグネス・チョウ)、本文より〉

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香港デモ戦記 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    日本のニュースでも度々取り上げられた香港のデモ映像。座り込みや時には警官との激しい乱闘シーンも流れ、背景を理解しない人から見たら、中国の体制に組み込まれる事への反発なんだろうな、程度にしか考えていなかった。歴史で学んだように香港はアヘン戦争でのイギリスの勝利により同国植民地となった後、太平洋戦争では

    0
    2023年06月04日

    Posted by ブクログ

    雨傘運動から、2019年のデモまで、フラットな目線で取材されているように読めた。戦いの終わりは見えないが、まずは事実と背景がしっかりと理解されることから日本側の関わりは始まると思う

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    2020年06月30日

    Posted by ブクログ

    2020年10月に読んだが、現時点で体系的に得られる最新の香港:中国における一国一制度に向けた、容赦ない力ずくの動き、それに対する香港人・中国本土寄りの人々との軋轢等も知ることが出来た。
    日本初の「オタク」文化が、こんな所にまで影響し、巨大な力を発揮する支えの一部になっているとは面白い。

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    2020年10月17日

    Posted by ブクログ

    手に取ったのは可決された翌日だった。
    市民にも警察にもそれぞれの思いがあって、自由を求めていた。
    市民たちのもどかしく命がけの活動が報われることを祈っています。
    何かできることがあれば応援したい。

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    2020年07月12日

    Posted by ブクログ

    香港デモ、と聞いて思い描くのはテレビで見たとてつもないくらい大勢の人が集まっている光景。とTBSラジオ.荻上チキ Session-22で扱ってたな。程度の知識だったけど、たまたま書店でこの本の表紙を見たときに「あ、読みたい」と思った
    特に時期的にアメリカでもBLMが叫ばれた頃だったのが引き金だったの

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    2020年06月25日

    Posted by ブクログ

    23年前の香港返還、返還式典の中継をテレビで視ていた。その時は香港のパワーで中国の民主化が、緩やかで共産党の独裁は揺るがないにしろ、進むのではないか、と仄かに期待もしていたが、今は中国のパワーが香港を飲み込もうとしている。

    帝国主義の遺物が姿を消すのは本来喜ぶべき事なのだが、今の香港を見るとあのま

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    2020年06月11日

    Posted by ブクログ

    著者の小川善照(1969年~)は、東洋大学大学院修了のフリージャーナリスト。『我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人』で小学館ノンフィクション大賞(優秀賞)を受賞している。
    香港では、1997年の英国からの返還以降、返還時に中国が高度な自治を保障した「一国二制度」を守るために断続的に抗議

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    2020年06月07日

    Posted by ブクログ

    若者が政治に関心を持たないのは、国政が上手くいっているからであって、問題とは思わない。こうしたニュアンスが我が国の党首討論で発言されたが、私も基本的には同感だ。民主主義を維持するために、若者が立ち上がる。しかし、実際には、若者は選挙にいかない。別に矛盾している訳ではない。いつでも政治を変えられるとい

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    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どこまでも/逃げよ逃げのびよ/いつの日か/草、はびこり/砂、城を覆う//

    にぎわいし/かの別天地/今は無し/愚かな風に/港の香ぞ散る//

    『「獄」という字—両側は「犬」で 真ん中は「言葉」だ /中国の牢獄は人間ではなく言論を監禁するものなのだ』(陳 邁平、翰光著「亡命 遥かなり天安門」より)//

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    2020年07月04日

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