評伝 石牟礼道子―渚に立つひと―(新潮文庫)

評伝 石牟礼道子―渚に立つひと―(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

3.6

『苦海浄土 わが水俣病』の発表以来、文学界でも闘争の場でも神話的な存在であり続けた、詩人にして作家・石牟礼道子。しかし、水俣病に対する告発という面にとらわれすぎると、その豊饒な世界を見失いかねない。不知火海を前に育った幼年期から、文学的彷徨、盟友・渡辺京二との交流、苦闘の日々、暮らしと命を見つめてやまなかった晩年まで、創造の源泉と90年の軌跡を綴った初の本格評伝。(解説・池澤夏樹)

...続きを読む

評伝 石牟礼道子―渚に立つひと―(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者は、2014年から数年かけて石牟礼道子の評伝を書くために、石牟礼道子のもとへ何度も通った。新聞記者なので、評伝を書く前にも石牟礼道子にはあっていた。2017年3月に出版。2018年、読売文学賞評論・伝記賞を受賞。そのひと月後2018年2月に石牟礼道子は90歳で亡くなる。石牟礼道子の生きている間に

    0
    2021年10月17日

    Posted by ブクログ

    石牟礼道子については、苦海浄土第一部、椿の海の記等は読んでいるが、主要な著作も網羅はしていない、という読書歴である。読んだものはすべて素晴らしいと思っているが、次々と読み進めるには覚悟がいる、と思うので、少しずつ、読もうと思っている。だから、この評伝も、そんな状態で読んでよいのかな、と思いながら手に

    0
    2020年05月30日

    Posted by ブクログ

    水俣病に苦しむ患者の声や、汚された自然の叫び、公害を生み出す近代化というシステムへの批判などを盛り込み、『苦海浄土』という文学世界を構築した作家、石牟礼道子の評伝。

    病に倒れて介護施設での生活を続ける石牟礼道子の晩年をメインに取材しつつ、彼女の生涯を辿る。印象的だったのは、彼女の夫婦生活及び母親と

    0
    2020年03月01日

    Posted by ブクログ

     「評伝 石牟礼道子 渚に立つ人 米本浩二 新潮社 2020年」卒読。水俣病を社会に知らしめてチッソ水俣工場の悪行を批判した石牟礼を知ったのは確か、大学1年の現代中国学原論の授業だった気がする。意外だったのは石牟礼の息子が名古屋の中共大学で学んだこと。やっと重たい作品から解放された。

    0
    2021年06月09日

    Posted by ブクログ

    石牟礼さんの書くものが大好きで、近しい人(渡辺京二や伊藤比呂美や池澤夏樹なんか)が書いたり語ったりしている石牟礼さんもとても魅力的なので、誰か石牟礼さんの伝記を書いてくれないかなあとずっと思っていた。特に夫の弘さんや息子の道生さんが妻を、母をどう思っていたのかが知りたいという気持ちがずっとあった。

    0
    2020年04月04日

評伝 石牟礼道子―渚に立つひと―(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

米本浩二 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す