アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

858円 (税込)

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長期停滞を余儀なくされたアメリカの自動車産業。小型車開発の後れや金融子会社の不振により、2009年にはGMが国有化されるに至った。しかし、新生GMは改革を推し進め、2011年には世界最大の自動車会社に返り咲いた。電気自動車の開発やシェールガス革命も追い風である。この強さは本物なのか。競争力の源泉である工場現場を調査し、品質管理や意識改革の成功と限界を明かす。企業人必読の書。

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アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年11月24日

    京都産業大学経営学部教授の篠原健一(1967-)による、労使関係を軸にしたアメリカ自動車業界論。

    【構成】
    第1章アメリカ自動車産業 国際競争力と労使関係
     1 アメリカ自動車産業復活の足音
     2 世界自動車産業のなかでのアメリカ・ビッグ3
    第2章アメリカの非能力主義・日本の能力主義
     1 アメリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月31日

    アメリカの自動車産業がどのような経営改革をしたのか?と言うよりも、ほぼ全編に渡り人事賃金制度や労使関係に焦点が当てられており、個人的には望外に勉強になった。

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    Posted by ブクログ 2020年05月17日

    アメリカ合衆国の現代労働史。『アメリカ自動車産業』というタイトルに偽りがないわけではないが、「アメリカ合衆国の自動車産業で働く近代的産業労働者(プロレタリアート=ブルーカラー労働者)の労働動態」が主題であり、本書では経営についてはそれに付随する範囲内で述べられている印象を受けた。

    1952年に「ア...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月18日

    アメリカの自動車会社の労働者の働き方や価値観がうかがわれて、非常に勉強になった。と同時に日本人の「働き方」についても考えさせられた。昨今の「働き方改革」は改悪であって改善ではない。特に「同一労働同一賃金」の導入が本当の改善になるのかは、はなはだ疑問である。結局は、社会保障制度維持のための「働かせ改悪...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月24日

     自動車産業から見た労使関係の日米比較論。一般的に「実力社会」「競争社会」のイメージが強いアメリカだが、それはホワイトカラーの話。組み立て工場などで働くブルーカラーの世界では「平等主義」「年功序列」が徹底されており、それがアメリカ自動車産業の復活を阻害しているという。即ち、労働者間の格差をなくすため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    GMなどアメリカの自動車産業の、現在の経営課題を概観する。
    一般に日本は年功、アメリカは能力主義と思い込んでいるが、製造業など、実際に職務給が明確な分野の労働者では、職場内の能力開発や昇進があまり想定されておらず平等であることが公平という認識があるらしい。また、むしろレイオフの順位を納得性の高いもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月03日

    2006年におけるダイムラー・クライセラーの工場労働者が一律時給75.86ドル貰っていたなんて!年間総支給額約1600万円。それでもっていくら頑張っても、怠けてもお給料は変わらない。そりゃあ破綻するわ。職長になるとさらにお給料が跳ね上がるとのこと。いくら貰っているんだ、あいつら。ここのところアメリカ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月01日

    現在のアメリカにおける自動車産業が
    抱える構造的な問題点について、
    工場の製造現場に焦点を当てて解説する。
    日本との比較もあり参考になるが、
    内容の特性上どうしても盛り上がりに欠けるのは確か。
    とはいえあまり馴染みのないアメリカの人事制度や
    改善への取り組みに触れられたのは意義深い。

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    Posted by ブクログ 2014年09月17日

    GMを中心に、アメリカ自動車産業の工場現場の改革を人事制度面から解説した本。80年代以降、日本式のカイゼン活動を取り入れる試みが繰り返し失敗したのは、上司による査定を拒み賃金に能力差を反映しない「同一職務同一賃金」制度やアメリカ式年功序列制度「先任権」を重視する労働組合と、労働組合と経営側との間の労...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月28日

    アメリカの年功的側面や平等主義に注目した視点はあまりなく興味を惹かれたが、その視点にこだわるあまり、アメリカの自動車産業それ自体への洞察は深いものではなかった。残念

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