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Posted by ブクログ 2014年11月24日
京都産業大学経営学部教授の篠原健一(1967-)による、労使関係を軸にしたアメリカ自動車業界論。
【構成】
第1章アメリカ自動車産業 国際競争力と労使関係
1 アメリカ自動車産業復活の足音
2 世界自動車産業のなかでのアメリカ・ビッグ3
第2章アメリカの非能力主義・日本の能力主義
1 アメリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月17日
アメリカ合衆国の現代労働史。『アメリカ自動車産業』というタイトルに偽りがないわけではないが、「アメリカ合衆国の自動車産業で働く近代的産業労働者(プロレタリアート=ブルーカラー労働者)の労働動態」が主題であり、本書では経営についてはそれに付随する範囲内で述べられている印象を受けた。
1952年に「ア...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月18日
アメリカの自動車会社の労働者の働き方や価値観がうかがわれて、非常に勉強になった。と同時に日本人の「働き方」についても考えさせられた。昨今の「働き方改革」は改悪であって改善ではない。特に「同一労働同一賃金」の導入が本当の改善になるのかは、はなはだ疑問である。結局は、社会保障制度維持のための「働かせ改悪...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月24日
自動車産業から見た労使関係の日米比較論。一般的に「実力社会」「競争社会」のイメージが強いアメリカだが、それはホワイトカラーの話。組み立て工場などで働くブルーカラーの世界では「平等主義」「年功序列」が徹底されており、それがアメリカ自動車産業の復活を阻害しているという。即ち、労働者間の格差をなくすため...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月19日
GMなどアメリカの自動車産業の、現在の経営課題を概観する。
一般に日本は年功、アメリカは能力主義と思い込んでいるが、製造業など、実際に職務給が明確な分野の労働者では、職場内の能力開発や昇進があまり想定されておらず平等であることが公平という認識があるらしい。また、むしろレイオフの順位を納得性の高いもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月03日
2006年におけるダイムラー・クライセラーの工場労働者が一律時給75.86ドル貰っていたなんて!年間総支給額約1600万円。それでもっていくら頑張っても、怠けてもお給料は変わらない。そりゃあ破綻するわ。職長になるとさらにお給料が跳ね上がるとのこと。いくら貰っているんだ、あいつら。ここのところアメリカ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月17日
GMを中心に、アメリカ自動車産業の工場現場の改革を人事制度面から解説した本。80年代以降、日本式のカイゼン活動を取り入れる試みが繰り返し失敗したのは、上司による査定を拒み賃金に能力差を反映しない「同一職務同一賃金」制度やアメリカ式年功序列制度「先任権」を重視する労働組合と、労働組合と経営側との間の労...続きを読む
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