万葉恋づくし(新潮文庫)

万葉恋づくし(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

3.3

万葉歌人は、じつは恋愛下手でした――。若い大伴家持から恋歌を贈られた年上女性の、理性と情熱の揺らぎを描く「年下の男」。夫に愛想を尽かした妻が出した結論「しゑやさらさら」。恋の歌が苦手な女の前に現れた庭を愛する男との、不意の出来事が胸を焦がす「恋の奴」。その他、下級役人の滑稽な同棲「紅はかくこそ」など全七編。歌人たちのおおらかで不器用な恋の一瞬を、みずみずしく描く傑作。(解説・上野誠)

...続きを読む

万葉恋づくし(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    万葉集の和歌を通した短編集。
    一つ一つの話に大きな盛り上がりはないのだけれと、和歌が書かれた当時の文化・風俗が描かれていて、特に当時の食べ物(麦縄とか)は想像しながら読み進めました。
    もうちょっと、自分過去の頃の文化に詳しければ、和歌や情景がすっと入ってきたのかな。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    わが背子が来むと語りし夜は過ぎぬ しゑやさらさらしこり来やめやも
    (あの人が「来るよ」と約束したから、ずっと待っていたのに、夜はむなしく過ぎてしまった。もう金輪際、間違ってもやって来たりするもんですか。ええい、悔しいっ。どうしてくれよう。)

    作者不詳のこの歌から作家の梓澤さんが紡いだ物語。
    パッと...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年10月11日

    Tさんのおすすめ。

    大伴家持、おおとものやかもち、という読み方ぐらいは知っているが、
    はてさてどこの誰だったか。
    万葉集を編纂した歌人らしく。
    歌、特に恋の歌を中心に物語が紡がれる。

    任官先の越中の女に夢中になった男。
    京の妻が乗り込んできたが、
    女の方は本気だったのか、気紛れだったのか。

    ...続きを読む

    0

万葉恋づくし(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

梓澤要 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す