荒仏師 運慶(新潮文庫)

荒仏師 運慶(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

3.5

ひたすら彫る。彫るために生きる。それが仏師だ。全く新しい美を創造し、日本芸術史に屹立する天才運慶。その型破りな人生とは――。少年の頃、「醜い顔」と嘲られた運慶は、女の姿態や鎌倉武士の強靭な肉体に美を見出していく。快慶との確執、荒ぶる野心。棟梁として東大寺南大門の金剛力士像を完成させた絶頂期、病に倒れた。劇的な生涯を描ききる、本格歴史小説。中山義秀文学賞受賞作品。(解説・籔内佐斗司)

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荒仏師 運慶(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月30日

     運慶に関する本を読んでいる。運慶がなぜ仏像を作るのか?という内面的な葛藤に迫って書かれていた。仏像に向かう姿勢が、心の葛藤の中から生み出されている。運慶にしか彫れぬ仏像がどう作られていったのか。そして、息子湛慶などをどう導くか。快慶との関係がジリジリするほどだ。
     本書は、運慶の目で描かれている。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    珍しい仏師が主人公の作品。あまり残された資料が少ない中。時代考証に忠実に進めている感が強い。運慶の一人称での語りの進め方が厳かに、静かな雰囲気を醸しだす。それにしても火事が多い時代に仏師の苦労が偲ばれる。2023.2.1

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    Posted by ブクログ 2019年11月07日

    運慶に全く興味なかったけれど、これ読んだら仏像見に行きたくなりました。
    面白かった以外にどんな感想を言えばいいのか考えないといけない本は辛い。
    ちなみにいちばん好きなキャラクターは文覚こと遠藤盛遠でした。盛遠が袈裟を殺害してしまう漫画を昔読んだことあって、懐かしくて盛遠を追っかけた。四字熟語がたくさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月21日

    稀代の仏師運慶の生涯を描く時代小説。
    醜い顔に生まれついた彼は、美しさに焦がれた。父の康慶に連れられ、玉眼を見た長岳寺。そして初めて己ひとりの手で仕上げた円成寺の大日如来を皮切りに、彼の仏師としての人生が始まる。
    彼を通りすぎる数々の女性、源氏と平氏の争い、朝廷と源氏の駆け引きの渦の中で彼は、奈良仏...続きを読む

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