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驚異的な進展を遂げた、80年代のガン医学・医療。ガンとの闘いの記録を持続して書き続けている著者の第1作『ガン回廊の朝』から10年、いま再びガン制圧という難問を克服するために努力を重ねる研究者や臨床医たちに焦点を当て、研究や開発の発想の原点や臨床での取り組みの経過と成果を、ドラマチックに描く。ガン征圧の新たな潮流を描く、待望の意欲作! <上下巻>
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Posted by ブクログ
「ガン回廊の朝」から10年。飛躍的に進歩したガン治療の80年代を描く、ガン回廊シリーズ第3作。新たな治療法やターミナルケア(終末医療)に関する問題にも触れています。ガン治療に携わる臨床医や研究者たちの熱い魂が伝わってきます。
「ガン回廊の朝」の続編。 ガン制圧のために医者、看護婦、研究者が さまざまな研究、開発をしていく経過が描かれてある。 途中、医療機器の開発のことも 詳しく書かれており、 その変はかなりマニアックで 途中で読むのを止めようかと思ってしまった(笑) でも、お医者さんたちが、 途中、ガンを取り除くだ...続きを読むけではなく、 その後の患者さんの気持ちを 一生懸命考えて、 痛みを減らす努力や、 たくさん患者さんの気持ちを聞いてあげる・・・ その辺の努力が書かれていたので、 興味深く読めた。 ターミナルケアについて描かれてある部分では、 やっぱり、父親の事をあれこれ考えた。 本当なら・・・父も最期の数ヶ月は 治療らしい治療はなしで、 楽に過ごせる日々を作ってあげればよかったのかなぁと 思う。 ただ、父は頑張り屋さん過ぎました。 絶対元気になって、 息子の結婚式に出たい! そればかりを考えて自分の病気について たくさん勉強して先生に相談して、 治療を続けました。 それが父の生き方・・・ それでよかったのかもしれないし・・・ 難しい。 父は今何を思ってるかな。
『ガン回廊の朝』の続編。前著刊行後の10年間に、ガン克服に取り組む研究者や臨床医の姿を描いています。 まずは、二重造影法による胃ガンの早期発見法を確立した市川平三郎自身が、早期胃ガンであることが判明したことがとりあげられています。国立がんセンターで手術を受けた市川は、速やかにセンターの勤務に復帰す...続きを読むることができました。これは、早期胃ガンの診断と治療の確立を意味しており、ガンとの戦いにおいて貴重な勝星をあげたに等しい意義があるとされます。 また著者は、研究者と技術者が協調しながらガン克服に向けて研究を進めていく様子を描いています。超音波検査とX線検査は、工業技術の発展と手を携えて進展していくことになりました。 さらに、患者の目線に立った治療への動きも活発になりつつあることが解説されています。モルヒネを利用することで患者の苦しみを取り除くことなど、「サポーティヴ・ケア」の重視や、終末期の患者に対する「ターミナル・ケア」の必要性が訴えられるようになり、そうした新たな課題に取り組む人びとの努力にスポット・ライトが当てられています。
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ガン回廊の炎
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柳田邦男
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