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私たちが紡ぎだすひとつひとつの言葉には、それぞれに固有の温度がある。心地よい温かさで人を癒す言葉、熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉……。日々の何気ない会話に耳をそばだて、本や映画の胸を打つ一節を心に留め、それらの言葉のもつ大切さや切実さを語りつくす――。韓国で異例の150万部を売り上げ、社会現象にもなった、言葉への愛が詰まった珠玉のエッセイ。
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Posted by ブクログ
何気ない日常に、温かな意味を感じられる筆者の言葉選びに豊かさを感じる。 まるで彼の目を借りたかのように、長くても4ページほどのエピソードの場面が映像として目の前に現れ、普段なら気にも留めない事柄にふと足を止めてひと呼吸できる。 毎日少しずつ読み進めましたが、ありふれた言葉も繊細に感じられる表現に...続きを読む胸を打たれまた読み返したくなる作品です。
【言葉の温度を読み終えて】 自分が日頃発する言葉は、何度だろうか。ちゃんと考えて発言をしているだろうか。逆に考えて、発言しない時はあるだろうか。そんなことを考えさせられるエッセイだった。 本書には答えのない問いもある。その問いに対して、常に目を向けていく必要がある。例えば、「歳をとるとは?「老いとは...続きを読む?」に対して、私は「希望を失うこと」と考えた。 日常的に起こる出来事一つ一つに目を向けていき、自分はどれに対してどう感じているのか、どのような言葉をかけるのが良いのか、それともかけるべきではないのか、常日頃から考え続け行動しよう。 本書は著者の経験や映画に出てくるワンシーンをもとに構成されているが、読みながら自分の経験に近いものも存在した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分が仕事場の周りの雑草を刈っていた時、ウォーキングしていた1人おばあちゃんに声をかけられた。「この綺麗なお花も刈っちゃうのかい?」と。それは青い小花がついている雑草だった。話をよく聴くと、そこにはおばあちゃんの深い思い出があった。穏やかな表情で話してくれた。「お父さん(旦那さん)が亡くなって、今は娘夫婦の近くに移り住んでいるんだが、昔はお父さんと一緒に庭付きの一軒家に住んでいてな〜。そこによく生えていたお花だったんだよ。そのお花を摘んでくれないかい?」と。私は綺麗にこの『雑草』を抜いておばあちゃんに渡した。満面の笑みで「丁寧に摘んでくれて、ありがとう。」 この言葉と『雑草』にはとても想いが詰まっている。旦那さんと過ごしてきた人生、前に住んでいた一軒家での思い出、、、このおばあちゃんにしかわからない想いが、この雑草にはたくさん詰まっている。表面だけで、判断をしてはいけない。目の前で起こっていることは、その人にしかわからないストーリーがある。広い心を持つことが大切である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからの人生の教科書になるような本。筆者の心の温かさを感じるような文章や言葉で溢れていた。またそこから気づく普段の自分の周囲への態度や言葉に対する反省や、大切にしないといけないものが何かが見えてくるような気がした。冷たい現代社会だからこそ、温度のある言葉を大切にしていきたい。
心に留めておきたい言葉がたくさんあった。 韓国の文化、家族、言葉のルーツについて知ることができて勉強になる。日本の映画も頻繁に登場した。 その中でも、文を書くは引っ掻いて刻む行為と無縁ではないがとても印象に残った。刻まれた言葉を私たちは大切にしていくんだろう。
ひとつひとつの言葉が綺麗で、著者と同じ景色を見てるのかな?ってなるくらい、言葉の使い方がすてきだった。 言葉の品格も読んでみたい。
自分が話す言葉の温度を測定できるなら何度だろう?人によって感じ方は違っても、「あの人には心がない」なら氷点下?、「あの人から暖かい言葉がけがあった」なら? 無意識の世界のなかで、自分の話す言葉の温度を意識してみようと思った。
"아름다운 걸 아름답다 느낄 때" “ 美しいものを 美しいと感じられる時” うんうん、と思いながら読んで 心がぎゅっとなるような文章があったり。 映画や散歩道で感じたことを丁寧に綴っていて 何気ない日常の中に散らばっている感情を 言葉にしてくれている本。 筆者の“ 言葉の...続きを読む温度”が感じられた。
新聞コラムくらいの短いエッセイ集。 韓国の人にとって「愛」って言葉は身近なものなんだなと思う。 日本の映画がよく出てきて面白い。
『言葉の品格』がとても良かったので、この本も読みました。 敢えて比べるなら、『言葉の品格』のほうがより好きだけど、この『言葉の温度』も良かった。 著者自身が日常の中で遭遇したり、見聞きしたりすることを題材に思うこと、考えることを書いている。それが深いのだと思う。表面的なことに捕らわれずに、思...続きを読むいを馳せていくから、深みのある所から紡がれた言葉は読む人を引き込んでいく。 「序」の部分; 言葉にはそれぞれの温度があります。温もりと冷たさの程度が、それぞれ違うのです。 温もりのある言葉は、悲しみを包み込んでくれます。生活に疲れたとき、ある人は友人とおしゃべりして悩みを打ち明け、ある人は本を読んで作家が投げかける文章から慰めを得ます。 (中略) では、本書を手に取ったあなたの言葉の温度は何度ぐらいでしょうか。 温もりのある言葉を心がけていきたくなる一冊。
感想 言葉には温かさがある。湿度もあるはず。ベチャッとした言葉にサラッとした言葉。爬虫類のようなヌルリとした言葉を話しているかも。
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言葉の温度
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イ・ギジュ
米津篤八
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