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戦争で親を失い路上生活を強いられ、「駅の子」「浮浪児」などと呼ばれた戦争孤児。飢えと寒さ。物乞いや盗み。戦争が終わってから始まった闘いの日々。しかし、国も周囲の大人たちも彼らを放置し、やがては彼らを蔑み、排除するようになっていった。「過去を知られたら差別される」「思い出したくない」と口を閉ざしてきた「駅の子」たちが、80歳を過ぎて、初めてその体験を語り始めた。「二度と戦争を起こしてほしくない」という思いを託して――戦後史の空白に迫り大きな反響を呼んだNHKスペシャル、待望の書籍化。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年11月16日
戦争がおわってから闘わざるを得なかった戦争孤児の事を知ってほしい。1945年の本土空襲が激化した敗戦前夜から敗戦後にかけて、親類に頼ることが難しい空襲被害者たちは、駅舎や地下坑道を占拠し、雨風をしのがざるを得なかった。特に、両親を亡くした子供たちの辛苦は、筆舌に尽くしがたい。生きるためには、スリや...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月23日
「だけど本当にほしかったのはぬくもりなんですよ」
■日本人として目を背けてはいけない事実■
知られざる戦争被害の一つの側面を見た。僕たちの祖先が被害者であると同時に加害者でもあったこと、日本人として知っておくべき内容だと思う。
何の罪もない子供がある日突然、戦争孤児になり、親が死んだことを悲しむ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
NHKが戦争孤児となった人たちを丁寧に取材したルポ。
取材に答えてくれた方の切実な思いに涙があふれた。
現代の子供に対するいじめ問題に対して「駅の子」だった方からの言葉は、著者の言う通り賛否が分かれるだろうが、私の心にはとても響いた。当時いじめられていた自分はそうはできなかったけれど。
6歳から孤児...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月05日
終戦直後の上野駅構内には浮浪者、浮浪児が溢れ、毎日のように死者が出ていた。
板橋の孤児院では、冬に何十人もの子供たちが飢えと病気で死んでいった。
この本を読んだ直後、「終戦の翌年、2晩かけて兵庫の疎開先から母親と3人の兄弟と一緒に東京に着いた時、親父は迎えに来てくれなかった」という叔父の恨み言を聞い...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月30日
「駅の子」の闘い
戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史
著者:中村光博
発行:2020年1月30日
幻冬舎
アニメ映画「火垂の墓」が公開された1988年当時は、戦争孤児の兄妹が路上生活して死んでしまうことに同情する人がほとんどだったのだろう、しかし、最近テレビで放映すると、親戚宅や施設から飛び出した...続きを読む
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