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雲に梯子をかけることはできるだろうか――。王莽の圧政に叛旗を翻す武将たちとの十四年半にも及ぶ数々の戦い。その中で誰よりも早く、誰よりも誠実に戦い、光武帝・劉秀のゆるぎない信頼を得た呉漢。天下の平定と光武帝のために、すべてを捧げた武将の戦いの生涯を描く。
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Posted by ブクログ
後漢の呉漢。 貧しい農家で他人の農地で働いていた呉漢が、後漢の祖・光武帝に信頼される武将となり共に中国全土を統一する物語 貧しい頃からどんなに武功をあげて立派になろうとも一貫して人を思いやり、謙虚に教えを受け入れる呉漢の姿勢が立派でした。
後漢の祖 劉秀に支える大司馬 呉漢を主人公とした話 後漢が平定せれるまでに非常に長い年月を要している。 歴史の教科書では前漢と後漢の間には新という国があり、平家物語の序文で新の王莽という秦の趙高に並ぶ悪党が居たらしいという程度の知識しか無かったので非常に新鮮に読めた! モグラ叩きのようにあっちこ...続きを読むっちで群雄が立ったり反乱が起きたり、たまに謀反が起きたり・・・ その度に劉秀や後漢が鎮定に繰り出される。 これ迄、ノーマークだったこの時代に興味が湧いたので次は同作家の草原の風を読もうかと思う!
優秀なトップと強い信頼関係のもとで働けることの幸せと、同じく部下を信頼しいたわる優しさが全編に溢れる。めちゃめちゃ心理的安全性が詰まった関係。赤貧の身から、漢を再興した光武帝の右腕となった、呉漢の物語。 タイトルを見て、『あぁ、三国志のころの話か。』と思って手に取った。無知ゆえに出会った本(恥)
いよいよ呉漢が劉秀に仕えて活躍し出す下巻。 いきなり軍事の最高位である大司馬に抜擢されるところは驚きと共にワクワク感があった。 これからどんなすごい活躍をしていくのだろう? そんな期待だ。 その期待はある程度満たされる。のだけど、期待したとおり、とは行かなかったかな。 作中でも呉漢自身が自分のことを...続きを読む語っているけれど彼は決して軍事的天才ではなかったのだろう。 この辺がいわゆる歴史的事実のままならなさでもあるのだけど、それだけに作者が彼を取り上げた面白さを感じる。 作中、呉漢とその師的立場にある祗登とのやり取りがいつも印象深くて清風が吹くような気持ちにさせられて、この長大な物語の確かな魅力の一つだと思う。 そしてこういう物語を読むと、その後の歴史も知りたくなるのが歴史物語を読む楽しさの一つだなあといつも感じる。 それにしても中国史は物語の宝庫だ^^
呉漢が劉秀を助けて中国を統一して行く過程が下巻。 後漢は直ぐに統一したかと思ったが、実は10年近くも周辺に乱立した諸侯と戦争をして勝ち取ったと言うことであって、そこに呉漢の活躍が光っている。 もちろん皇帝劉秀がこれほど各地を行幸といって出没して、それぞれの諸侯を倒していき、最終的に統一を果たす。まあ...続きを読む、どちらかと言うと下巻より、前巻の方が主人公呉漢は光っていた様に思う。 まあちょっと最後は普通の終わり方。 先回の草原の風の劉秀が主人公の本もそうだった気がする。
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