妖都

妖都

968円 (税込)

4pt

4.2

黄昏の東京――。鞠谷雛子は、周防馨は、電柱の陰の、交差点の向こうの、ふとした廃墟の様相に“死者”を見る。東京の街で“死者”が増殖し始めたのは、CRISISのヴォーカリストにして両性具有と噂された、美しくも妖しいチェシャが自殺してからのこと。“死者”たちが引き起こす恐怖は臨界へと達し、やがて世界はあまりにも絶望的な相貌を見せ始める――前世紀末、読書界を震撼させた津原泰水の更始作、ついに復刊。

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妖都 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    キャラクターに魅力あって、苦しいんだけど、面白かったなぁ。

    チェシャは今見てるテレビ番組のアヴちゃんを想像してしまった。

    0
    2023年04月12日

    Posted by ブクログ

    人間、死ぬ寸前に「あぁ死ぬのか」と思うはずだ。そのときに書き遺すことが不可能な刹那の感覚、それはきっと誰そ彼刻と似ている。
    横溢する血や粘液は、生の証と同時に死の証。曖昧な境界線。境界線をいきつ戻りつする物語。
    安寧の地とならぬ東京は生きる屍として身体化され、私達に啓示を与える。

    0
    2020年10月25日

    Posted by ブクログ

    圧倒的なまでの90年代の香りを醸し出す作品。
    バブル期日本の思想が無く、目的もなく、ひたすら周りよりいかにイケてるかという軽薄なかっこよさと同時に存在する虚無感と死への誘い。
    岡崎京子のリバーズエッジや岩井俊二のリリィ・シュシュのすべてを思い出さずにはいられなかった。
    解説でラストがオープンエンドで

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    作者の津原泰水氏がTwitterで
    「俺の小説が政治的でなかっことがあるか」
    とネトウヨに返答をしたことを記憶している。

    不慮の事故や自殺が多発する東京に「死者」が増殖する。霊ではなく生けるものを死へと導き「死者」は更に数を増やす。彼らを統べるチェシャが東京を妖都として再生しようとする。

    0
    2020年04月13日

    Posted by ブクログ

    幽霊でもゾンビでもない、普通には見えない「死者」に徐々に侵略される東京。主人公と仲間が、その秘密を解き明かしていくのですが、ちょっと物足りない終わり方...

    0
    2021年11月18日

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