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Posted by ブクログ 2011年05月31日
活字で描かれている異性は暗いというか、影のある人に惹かれる。実際にいたら意外とうっとうしいのだろうけど、活字で読むと何だか素敵に思えてしまうのだ。
で、この作中に出てくる寒川氏がとても素敵。影、めちゃくちゃありまくり。あまり読まない恋愛小説(ってカテゴライズしてしまっていいのだろうか)の中でも1、2...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月10日
『バレエ・メカニック』から読みはじめた私としては、津原泰水ってこんな作品も書けるんだーと、ちょっと意外。
まったく毛色が違うけど、すごく好きな作品。
祖母の遺品として出てきた夭折の詩人の日記を孫・耿介に渡しに行く暁子。楽器職人である耿介はお礼に赤い竪琴を渡す。それを自宅に持ち帰る暁子。
翌日、暁...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月25日
無気力に生きる暁子と楽器職人の耿介。近いようで遠く、淡白で深い不思議な恋愛観。
なんとも表現しがたいが、窮屈そうにみえるのに憧れる距離感。淡々としているのに切なく、わざとらしくない描きかたがとてもよくて、とにかく、うまく言えないが好きなんだよなぁと思う。どう好きなのか表現できないのだが。空気?やっぱ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月20日
気がついたら恋に落ちていた。
相手のことなんてほとんど知らないのに。
直球の恋愛物語。
創元推理文庫から出ている作品だけど、ミステリとしてではなく、恋愛小説として読んだ。
だって、恋愛って多かれ少なかれミステリでしょ。
100%オープンに分かり合っての恋愛って、そもそもあるのかしら?
相手の気持...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月23日
淡々と、ストーリーも会話も心理描写もとにかく淡々と、という表現がピッタリくるような小説だが、あれよあれよという間に物語に引き込まれてしまったという、なかなかに不思議な作品。
「マエストロ」と似ている、というわけでは別にないのだが、楽器職人というキーワードからはちょっと連想されるところもあり、また、主...続きを読む
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