雇用、利子、お金の一般理論

雇用、利子、お金の一般理論

この本が、経済学を変え、世界を変えた。
――正確で明快な新訳で読む社会科学史上の偉業

物が売れない、職がない――なぜ市場は自由放任では機能しなくなることがあるのか。ケインズは自らも通暁する古典派経済学の誤謬と限界を徹底的に見据え、ついに現代経済学の基礎となる本書に至った。現実世界に直面し理論をラディカルに(皮肉とユーモアも効かせて)更新する、科学という営みの理想形。
本書の核心を定式化したヒックスの重要論文『ケインズ氏と「古典派」たち』も採録。

ポール・クルーグマン「イントロダクション」より
経済停滞は、経済繁栄の過剰に対する必然的な罰なのだという発想は根強い。経済がそもそもどうやって停滞するに至ったかではなく、どうやって停滞にとどまるかを分析することで、ケインズは経済の苦悶に何か懲罰的なものがあるという発想を葬り去った。つまり『一般理論』は、知識の豊かな規律あるラディカリズムの成果なんだ。

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雇用、利子、お金の一般理論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年07月12日

    経済学史における三大古典一つであるが、
    既存の日本語訳が難解あるいは不正確であるという山形氏の判断で、
    ネット上に全訳・要約した文章を書籍化したもの
    でもケインズ自体が悪文家なので結局難解

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    Posted by ブクログ 2014年06月17日

    本文の内容を読解する事は難しくないのだが、書き方から言葉の意味や概念を理解するのが大変な気がする。私の語彙の無さも問題なのだろうが…

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    Posted by ブクログ 2022年10月29日

    個人の努力が適切になるのは、適切な計算がアニマルスピリットに補填支持される場合だけ

    そして世の中を動かすのは、人々の生得的な活動の衝動であり

    12章のこの一文を読むだけでも価値があると思う。

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    Posted by ブクログ 2016年09月13日

    山形浩生の解説が分かりやすかった。

    以下、引用。

    本書は経済学という分野を震撼させた、革命的な本だ。

    本書は失業というものが一時的な過渡期の現象などではなく、定常的に存在し得ることを説明し、そしてそれが金利を通じてお金の市場(つまりはお金の量)に左右されることを、まとまった形でほぼ初めて示した...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月03日

    基礎解析以上の数学と経済学は、私の最も苦手とする分野で、これまでも果敢に入門書・解説書に取り組みながら、その都度多少は理解を深めつつも、私のシナプス回路が苦手な知識を葬り去ろうと自動的に機能するのか、たちまち記憶からきれいさっぱり消えてしまい、もはや何も覚えていないのである。
    ケインズは以前小文集を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月03日

    内容はともかく、山形新訳はわかりやすいのだろうか。現代的言葉使いにすれば、むしろわけがわからなくなってしまう典型では。

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