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21世紀以降、保守主義者を自称する人が増えている。フランス革命による急激な進歩主義への違和感から、エドマンド・バークに端を発した保守主義は、今では新自由主義、伝統主義、復古主義など多くのイズムを包み、都合よく使われている感がある。本書は、18世紀から現代日本に至るまでの軌跡を辿り、思想的・歴史的に保守主義を明らかにする。さらには、驕りや迷走が見られる今、再定義を行い、そのあり方を問い直す。
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ良い本だった。保守主義とは何を「保守」するのか、フランス革命に対して、社会主義に対して、大きな政府に対して、それぞれの歴史の中での文脈がとてもわかりやすい。ややこしいのはナショナリズム的なイデオロギーや新自由主義との結合、そしてネオコンの登場特に対外介入、東欧からのユダヤ移民の反共姿勢、...続きを読む各国の具体的なレジーム転換を焦点とするリアリズムなどネオコンの思想の特徴や経緯は簡潔だけどわかりやす。あと、日本における保守が何を保守すべきものなのかという終章の熱のこもった議論に宇野先生の想いと現在の日本政治への危機感を強く感じます
名著。 保守主義の祖であるエドマンド・バークの思想から説き起こし、保守主義とは何か、保守主義と伝統主義、復古主義、原理主義との違いを明確に説明している。 その後の保守主義の世界的な流れも押さえ、明治以後の日本に保守主義はあったのか、丸山真男と福田恆存の議論を引きながら検討する。 保守とは何かを守る...続きを読むものだが、その「何か」が明確ではない現代においての保守主義の難しさが明確になる。 現在の保守主義者の多くは「自称」に過ぎないことが分かるはずだ。過去や伝統が自明でない時代に、何を守るのか、自分に問いかけるためにも参考になる。
フランス革命と闘い、社会主義と闘い、大きな政府と闘ってきた保守は今、何と闘っているのか。バークが論じた「偏見の上衣を投げ捨てて裸の理性の他は何も残らなくするよりは、理性折り込み済みの偏見を継続させる方が遥かに賢明である」との言葉に深く考えさせられる。一人一人の人間を考えたときに、偏見なく理性だけで生...続きを読むきている人は存在しない。ゆえにその集合体で考えた時にも、偏見をのぞき理性だけを残すということは、主体が人間であり限り不可能であると思う。人間ではないAIが将来そのような役割を果たすのかもしれないが、それは人間にとって賢明なことなのかどうなのか。「理性折り込み済みの偏見」はどのようなもので、どう継続できるのか時間をかけて考えてみたい。
フランス革命、社会主義、大きな政府と闘ってきた保守主義だが対する進歩主義が衰退した今日何を守るかが問われている(伝統、権威、職場、家族、地域)日本の保守政党も
近年の政治を見ていると、保守=伝統を何がなんでも守る、だとか、場合によってはネガティブなイメージすらあり、その正しい意味が定着しておらず、「保守とは何か?」という問いを改めて考えなければならない。 本書はフランス革命時のバークの思想から今日の保守主義についてその経緯を説明している。 バーク、ハイ...続きを読むエクあたりの思想は後で詳しく深掘っておきたい。
もともとは坂井豊貴と共著していたので名前だけ知っていたところ、ニュースで大々的に取り上げられているのを見て購入した。 文体に若干の特徴がある、人名で索引を引けない、など多少の読みにくさはある。しかし「あとがき」でも書かれている通り、保守主義を語る上では外せない歴史が詰め込まれていると感じる。立ち位...続きを読む置もニュートラルな印象。 学校科目でいえば「世界史」や「倫理」に対する自分の知識・理解が足りないゆえに吸収し切れていない部分が多いので、高校教科書を一読したうえで再読してみたい。
リベラリズムやポピュリズムに比べ焦点の当てられることの少ない保守主義について取り上げた一冊。 どちらかといえば地味な立ち位置であるため、目を向けにくい部分ではありますが、これまで語り継がれてきた「伝統」を守るという意味で必要な考え方かもしれません。 主義というと凝り固まった考え方になってしまいますが...続きを読む、進歩主義と保守主義の良いところを抽出した見方を持つことが重要だと感じました。
進歩主義に対抗して生まれた保守主義は、それゆえにその内容は不明確な部分が多く、何なのかが分かりにくいところがあります。それは何故なのかについて、その歴史的な成り立ちを解説することで解かれています。時代時代でその主人公は変わりますが、保守たる意義を受け継いで、保守の定義を守り続けること、これが弛まなく...続きを読む続いて来たのだと分かります。保守というが何を守っているのか。本書を読むことで彼らの成さんとするところを知ることができました。
保守とは昨今人口に膾炙する言葉ではあるが、定義するのはなかなか難しい。そんな中で、保守主義についてコンパクトにまとめた本。特に日本の保守主義についての部分が示唆に富む。
これまでいい加減に考えてきた、保守、革新、右翼、左翼ったものについて、ちゃんと整理できてよかったと思います。 その上で保守についてのイメージがだいぶ変わりました。守るべきものは何か、そしてそれは、どういう歴史的経緯で守るべきとされているのか、その自覚がなければだめなのですね。
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保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで
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