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この世に未練を残し地縛霊となってしまった死者に対し、国土から退去(成仏)してもらうように説得・交渉する部門、「国土交通省 幽冥推進課」。
そこで働く事になった朝霧夕霞は、数々の地縛霊と出会い彼らが無念なく成仏できるよう邁進していきます。
竹林七草さんによる小説『国土交通省国土政策局幽冥推進課』のコミカライズ作品です。
地縛霊というモチーフながらホラー的な怖さや陰鬱さはなく、
コメディタッチでどんどん読み進めることができます。
それでいてどの物語もラストには思わず涙してしまうのです…。
私も電車の中にも関わらず涙をこぼしそうになりました。
幼少の頃、仕事が忙しく自分を構ってくれない母を困らせようと毎日泣いていた息子。
そんな彼も自分が親となり、当時の自分の態度が母を苦しめていた事に気付くのですが、母は意識不明の状態で謝罪の気持ちを伝えることができません。
一方、生霊となり動けなくなってしまった母もまた忙しさにかまけて子供と向き合えなかったことを悔いており、双方の思いを知った朝霧は二人の後悔の念を取り除くために奔走します。
ラストの親子の対話シーンは悲しくも温かく、胸に迫るものがあります。
様々な理由により地縛霊となってしまった死者達。
ひとりひとりに真摯に向き合いその人達のために尽くす朝霧を、是非応援してあげてください!!
この世に未練を残した地縛霊を説得してあの世に案内する仕事ということで
話は少ししんみりするところもありますが、画が可愛く、夕霞がひたむきで
バイタリティ溢れているので、暗くはならず、面白いです。
思いの外ハートウォーミングストーリーです。
迷えるこの世の者ならざる皆様と人間の両方に良いように...と働く主人公。
結末が少し切なくて、でも暗くない。
誰でも聞き覚えのあるような怪談が題材に取られていて、すんなり読めます。
Posted by ブクログ 2019年11月18日
勧められて読んでみた。
展開、登場人物もベタな感じだけどそれでも涙がポロっと出ちゃう。悲しいというより温かい涙というか切ないというか…。
人身御供として亡くなった女の子は、新しい橋で楽しそうにしてて本当に良かった。小さな子はずるいよぉぉ!
夜中に読んでも怖くないし誰にでもおススメしやすい。
原作小説...続きを読む
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