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昭和末期に拡大したバブル経済は、平成の幕開きとともに崩壊した。不良債権問題で多くの金融機関が行き詰まり、一九九七~九八年には北海道拓殖銀行、山一証券などが経営破綻。金融システムは壊滅寸前に至った。その後も混乱は続き、二〇〇八年にはリーマン危機に直面するなど、日本経済は長期停滞にあえぐ。金融当局は当時どう考え、何を見誤ったのか。キーパーソンによる貴重な証言を交え、金融失政の三〇年を検証する。
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Posted by ブクログ
「ドキュメント 異次元緩和」(岩波新書)を買ってみたら、同じ著者の本書が積ん読状態だったことに気が付き、読んでみました。 金融機関の破綻処理や金融政策も理論だけでは動かず、政治の力学によって左右されることがよく分かります。 一つ思ったのは、適切な見通しを持つことが難しいのは理解できるものの、日本では...続きを読む政策決定の前提となる見通しが甘くなりがちなのでは、ということ。 これは少子化対策や年金問題についてもあてはまると思います。
自分が政策側の担当者だったらゾッとするなと思うことの連続だった。 金融に携わるのであれば、本書を読んで、日本の金融に何が起きて、今のような金融規制ができあがったのかは知っておくべき。
誰に対しても等距離で、また、後から見れば「失敗」といわれるような判断も、その時代の理解に合わせて淡々と書き連ねているところが、心地よく(内容は心地よくないが)読み進められた要因。 それにしても、私が幼少期を過ごした平成時代が、遠い昔に感じられるようになってしまった。
人は選ぶと思いますが平成の時代の金融や政府側の動きがわかっておもしろかったですね。 どちらかと言うとドキュメンタリーで政治寄りですかね。
名著。バブルからアベノミクスまでを1つのストーリーとしてスッキリと纏めている。こうしてみると、平成の日本の金融は、昭和のバブルの後処理に追われた30年間だったように見える。その中で、また次の問題を抱え込んでしまっているのか?
平成時代はバブルのピークから崩壊過程 金融失政の30年 金融記者として、舞台裏のドキュメントに詳しい ex拓銀破綻前夜19971114- 金融バブル処理を日本的に時間を掛けてやってきたが、 結果的には「鬼手仏心」短期決戦が正しかったと思う ex現在のコロナ対策も同じ2020/04/30 ソフトにずる...続きを読むずる長期化すると最悪の結果になる 政治家は断行できない 官僚は全く出来ない 誰もリードせず底なし沼に落ちていく
失われた30年に重なる平成の間、バブルの崩壊から度重なる金融危機を経てアベノミクスへと至る流れを時に利害の対立する当事者達の目線を交えて描いており、迫力がある。
「平成金融史」だけど「平成金融破綻史」の方がふさわしいかもしれない。本書に書かれた時代、既に働き始めていて、その頃のことを思い出しました。思えば平成の金融、特に金融行政は、初めて市場というものとの対峙を余儀なくされたのでしょう。本書の中でも有名な大蔵省証券局長が、別館で合宿して証券会社の破綻スキーム...続きを読むを練って上機嫌で記者会見までやったものの、コール市場が干上がっちゃってあらら、という話なんかは象徴的でしょう。その中で、比較的市場を学んでいた日銀が、アベノミクスに絡みとられ、市場の機能を削いでいく姿はなんとも哀れで泣ける(特に白川総裁の辞任)。
著者は、時事通信〜TBSの記者とのことだけれど、期待通りの読みごたえ。これはおもしろいよ。西暦で生活しているので、”平成”でくくることにあまり意味はないと思っているけれど、日本の金融問題の歴史は、平成の歴史とほぼ重なるからね。平成元年末の株価最高値から、ひたすら危機の戦い。 尾上縫とか、東京協和信...続きを読む用組合とかコスモ信用組合とかなつかしい名前も出てくるけれど、なんといっても、ハイライトは、平成9年(1997年)。11月に三洋証券、拓銀、山一証券が終了。3連休に北の大地に行ったときの日経朝刊を思い出すよ。 どうやら11・26が勝負の1日で、ここでひと山越えたようだけれど、その後も、長銀、日債銀、りそななどと続いていくよね。でも、これを読むと、大蔵省や日銀がいろんな策を考えるけれど、公的資金導入は、結局は世論との戦いで、そうなると、なんだかんだ最後は政治決断なんだよね。うまくいったものもあれば、結果的にうまくいかなかったものもあるけれど、橋本さん、宮沢さん、野中さん、梶山さん、柳澤さん、竹中さんetc、みんなそれなりに腹をくくって、厳しい決断を下してきてるよ。もう少し評価してあげていいと思うし、それに比べると、金融機関の経営者の方は、無能で器が小さい感じが否めないね。まぁ、小生も、95年頃は、住専に税金とかありえないだろとか思って、青島さんとか応援してたからえらそうなことはいえないけどさ。
平成30年の金融の歴史を振り返る本。お堅いのかと思ってたけど、エピソードの語り口が面白かった。 しかし、リーダーと言われる人達の先送りとか、あるいはメンツみたいなもので、企業が多額の負債を抱えたり、あるいは、破綻したり、最悪人が死んだりするんだなと思った。 未だにデフレから抜けられない日本なんですが...続きを読む、あとがきにあったように実験の歴史がまだ続いてるのかなと。不透明な時代を生き抜くには、リスクマネジメントが重要だと思うので、過度な借金は避けつつも、必要以上に財布の紐を締めない、そんな家計運営が良いのかななんて思いました。
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西野智彦
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