つけびの村

つけびの村

1,760円 (税込)

8pt

2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、
ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!

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つけびの村 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    取材に基づくルポですが、まるで民俗学系のホラー小説のようです。住民のグロテスクな怖さや妄想世界を覗き見る不安感、真偽不明の怪異に信仰話などが入り混じり、読後はぐったりです。書籍内である人物が亡くなったあとの住民の反応には心底冷え冷えしました。

    題材となるのは、住人が10数人の山口県の集落で5人が殺

    0
    2022年07月13日

    Posted by ブクログ

    途中の古老の話、自分さえよければ相手がどうなったっていい、という考え方がこの村をこんなふうにしてしまった、というところ、その後にこれからの時代は違うと語られていたけれど果たしてそうだろうか。日本、世界が、そんな方向に「貧しく」なってしまっている気がする。
    「東京は田舎者でできている街」だという言葉を

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    このルポの怖さは「結局何なのか分からない」事にある。都会暮らしから見ると信じられない程閉ざされた小さなコミュニティにおける噂話が殺人にまで発展する。ネット社会とはまた違う、郷土の怨念みたいなものを感じる不気味な事例。

    0
    2022年04月02日

    購入済み

    一気に読んでしまった

    お正月に帰省先の限界集落で
    一気に読みました。
    おどろおどろしさの漂う事件のことを書きながら、
    淡々と事実を述べていき時々心情を漏らす、
    著者のバランス感覚がとても好きでした。
    サブカル中年のふりをして
    ある場所に取材に行くシーンや、
    取材の中で村人と心を通わせる瞬間など
    全体的に緊

    0
    2020年01月09日

    Posted by ブクログ

    面白い。しっかり調べてあるが、真相はワタルだけが知っているのかも。

    噂については、気にしたことないがよく分かる。自分が加害者になっていないか点検しよう。

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレになるので詳細は伏せるが、事件の真相としてある村人から語られる内容は一見肩透かしのようでいてやはり本書のテーマである「噂」とどこか繋がっているように思う。この事件の舞台のような閉鎖的な限界集落では他人の目を意識せずに暮らすことが不可能に近い。数少ない他人に対する思いや評価が溢れてそれがやがて

    0
    2023年05月20日

    Posted by ブクログ

    2013年7月、山口県周南市の金峰(みたけ)地区の郷集落で起こった5人の殺害と放火事件。犯人の家の窓には「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」の貼り紙。でもこれは当時マスコミやネットで騒がれたような犯行予告ではなかった──。

    何度も現地に足を運んで住民たちから聞き込みをし、ときに警戒されたり嫌がられたり

    0
    2023年04月20日

    Posted by ブクログ

    猟奇的な事件は実際に起こる。犯人を駆り立てるものは何だろうと興味を持った。
    著者何度も現地に足を運び、疎まれながらも丁寧に取材した。本を読むとその成果は十分伝わってくる。
    犯人に同情の余地はない。そもそもコミュニケーション能力に乏しい人間が、限界集落のような濃密な地域に生活拠点を移したのが間違いだ。

    0
    2023年03月23日

    Posted by ブクログ

    2013年7月に山口県の限界集落で起きた殺人事件のルポ。
    「つけびして 煙喜ぶ 田舎者」
    の貼り紙が加害者の自宅にあったのが有名な事件。

    この本を読むまでは私も村八分がきっかけの事件だと思っていた。
    加害者の飼っていた犬も村人に殺されていたとか、草刈機が燃やされる嫌がらせを受けていたと思っていた。

    0
    2021年09月04日

    Posted by ブクログ

    加害者には同情しないが、田舎というものは噂が娯楽になり、家父長制というものからあぶれた人が変わり者扱いされて阻害されて孤独になり、どんどんおかしくなる。この作品に出てくる人はみんな加害者だ。

    0
    2021年05月08日

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