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遺書は書けなかった。いやだった。どうしても、どうしても――。あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌(かくはん)されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。(解説・石井光太)
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Posted by ブクログ
旅行中に被災した著者の体験ノンフィクション。 本当に描写がリアルで生々しかった。 「苦しんでいる人、差別を受けた人のイメージにはいつも顔がなく、家族も、収入も、家の匂いも、落書きされた車を洗う指先もなかった。」これ本当にそう思う。結局当事者以外はみんなどっか他人事で、リアルとして想像なんて全くでき...続きを読むてないんやろな。 支えあった地元の人達がみんないい人で泣けた。
体験したからこその表現がとても心に刺さりました 震災後も自分には帰る日常がある 自分の日常から感じていた復興度合いと現地での現実 嘘偽りなく自分の思いを曝け出した文章を読んで、すごい方だと思いました
震災から10年の節目に、本屋さんで目に止まったので読みました。 私も被災しましたが、著述業の方が書くと、ここまで表現できるものなのかと驚きと、10年前のことがまざまざと蘇りました。 同じ著者の『やがて海へと届く』もあわせて読むとさらに伝わるものがあります。
帯のコピーよりも書名の「暗い夜、星を数えて」だけで本の内容を十分表していると思う。文庫あとがきを含めて、多くの方に読んでいただきたい1冊です。
彩瀬まるさんのご本を読むのは初めて。 3.11が近づいて来たので、ずっと気になってたこちらを読んでみた。 三章からなる構成。 福島の一人旅中に常磐線であの地震に遭遇。 たまたま隣に座っていた女性と津波が迫る中逃げるところから始まる。 一章では、あの震災に遭いながらも励まし合い助け合う人々に救われ...続きを読むる様子が描かれていて、自然と涙が出て来てしまった。 みんな優しい。 本当に優しい。 自然災害と今の世界を揺るがす疫病とは話が違うかもだけど、今買い占めとか転売とかで揉めてるのが本当に馬鹿らしくなってしまう。 でも、二章からはやっぱり人間のどうしようもない面も描かれていて…。 愚かだし、悲しいなぁと思った。 そして、ボランティアなどで福島に再来した様子が描かれている。 そこで見聞きした情報や彩瀬さんが思ったことが書かれていて、私もあの当時本当に地震も放射能も恐いと思った事などが思い出された。 …最後に、私は極限状態でも他人に優しくできるかな? 優しくありたいな…と心の底から思った。 この本を読んだ方が、同じようにそういう気持ちになってくれれば良いな…。 そして、ここで書かれている福島県のお祭りに行ってみたいなぁと思った。 東北の他の地域もほぼ行ったことないので、私もいつか旅してみたいな。
東日本大震災の時にたまたまその場で居合わせ、放射能の恐怖や周りの方々の親切に触れた著者だから書けた本。被災地の外に戻ったり、どうしても被災地の野菜が食べれない著者の告白など。忘れてはいけないことを記してある本だと思う。
東日本大震災を経験した著者のルポルタージュ。どれも著者にしか記さない記憶と体験の数々であり、わたしのような外の人間にとても突き刺さる内容でした。自分の当時、そして今日に至るまでの行動と認識をいまさら振り返りました。胸が苦しくて悲しくて切なくてずっと眉間にしわを寄せていました。でも読んでよかったです。...続きを読む言葉が鋭くて、やさしくて、あたたかくて、冷たくて、彩瀬さんらしかったです。解説にあったように、さらにその先を読んでみたいと思いました。
綾瀬まるさんデビュー前初めての作品がルポルタージュとは驚きました。 たまたま震災にあって書く決心がついたなぁと思いました。 実際にあった時の真に迫る迫力ある文章はすごかったです。 後日、助けていただいた方々の訪問ルポもあり、作家さんが書いた震災関連の本としてぜひとも読んでいただきたい一冊です。
数行読むごとに胸が締め付けられる。 目頭が熱くなる。 鼻の奥がツンとする。 . 私はこの時、地震にさえ気づかずに、電気屋でのアルバイト。 ちょうどテレビ売り場のテレビが十数台立ち並ぶ裏側で1人梱包作業をしていて、いつもはいろんなチャンネルで混ざり合った騒音がやけにクリアだなぁ〜とか思ってた。 売...続きを読むり場に出ると、テレビは一斉に臨時速報を流していて、すべてのテレビが同じ画面で、いつもは色とりどりなのに全画面が濁った灰色一色。それから状況はさらに悪化していっても画面はずっと灰色だったな。 . 被災もしていない、原爆の恐怖も感じなかったけど、あの日の事は忘れられないし、大きな地震が来そうな土地に住んでいるから他人事とは思いたくない。
読んでいるこちらは、書き手が助かっていること、今も無事に生きておられることを知っているのである意味安心して読めるが、当時はどれ程心細く恐ろしかったことか。 読んで改めて思ったのは、今もまだ厄災は続いているんだということ。復興なんてとんでもない。 原発の問題がクリアになって、皆が安心して暮らせるよう...続きを読むにならなければ震災が終わったなんてとても言えない。 問題点も、疑問への明確な回答もないまま原発を稼働させ続けるなんて本当にとんでもない。 作者の、自身が安全であることへの後ろめたさがとても人間らしくていい。私の内にも確かにある感情だ。
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暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)
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