母性のディストピア I 接触篇

母性のディストピア I 接触篇

924円 (税込)

4pt

3.8

敗戦の記憶は、日本人の想像力を母子相姦的な構造の中に閉じ込めた。映像の20世紀の臨界点、戦後アニメーションの3人の巨人は、この「母性のディストピア」にどう対峙したのか? 宮崎駿は「母」の胎内で飛ぶことを夢見る少年たちを描いた。富野由悠季はモビルスーツという仮初めの身体と架空年代記を繰り返し破壊しつつ、「ニュータイプ」という想像力を追い求めた――『ゼロ年代の想像力』に続く傑作評論、待望の文庫化

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母性のディストピア のシリーズ作品

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  • 母性のディストピア I 接触篇
    924円 (税込)
    敗戦の記憶は、日本人の想像力を母子相姦的な構造の中に閉じ込めた。映像の20世紀の臨界点、戦後アニメーションの3人の巨人は、この「母性のディストピア」にどう対峙したのか? 宮崎駿は「母」の胎内で飛ぶことを夢見る少年たちを描いた。富野由悠季はモビルスーツという仮初めの身体と架空年代記を繰り返し破壊しつつ、「ニュータイプ」という想像力を追い求めた――『ゼロ年代の想像力』に続く傑作評論、待望の文庫化
  • 母性のディストピア II 発動篇
    924円 (税込)
    「母性のディストピア」という戦後アニメーションの想像力の袋小路に対し、押井守は情報論的転回で突破しようとした。しかし映像の20世紀からネットワークの21世紀へと時代が移行し、「母性のディストピア」の重力が増すなか、押井の挑戦もまた挫折した。戦後日本とアニメーションが見た夢の痕跡から、新時代を開く鍵は見つかるのか――富野由悠季との最新対談、語り下ろしの「2010年代の想像力」を追加収録した決定版

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母性のディストピア I 接触篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宮崎駿、富野由悠季、押井守の3人を中心的に取り上げながら戦後から現代までの日本の思想を射程とした評論。
    アメリカの庇護の元経済大国となり、そしてそこから滑り落ちた日本の課題をアニメーションを通して示している。
    本書では戦後以降に限定しているが、アメリカ当たるものを変えれば、同じ状況(母性の肥大化と矮

    0
    2022年11月13日

    Posted by ブクログ

    大好きな宇野本。
    ほとんどのアニメを見ていないこともあるが、相変わらず思考が追いつかない。なので、(賛否はあると思うが)何度も同じことが繰り返し語られている部分は、刷り込みとして僕にはちょうど良かった。

    設定した目的に対して、一側面からの題材批評をつなぎ、
    複数の題材を一つの主張につなげるところは

    0
    2019年10月15日

    Posted by ブクログ

    アニメーションの巨匠たちを分析し、そこから社会構造を垣間見る試みはこれまで見たことがなく、興味を強く惹かれる。

    この上巻では宮崎駿と富野由悠季について取り上げられている。
    母性、父性といった観点で作品と対峙し、作家性と時代性を見つめながら本質を紐解いていく過程は面白い。

    0
    2019年07月31日

    Posted by ブクログ

    総論はなかなか読ませるし、富野由悠季論は頷けるところも多いのだが、宮崎駿論がしっくりこない。宇野常寛は宮崎駿が嫌いなのかなと思ってしまう。別の著書の村上春樹論はもっと辛辣だったような気がするのだが、好き嫌いは特に感じなかったんだけどな。あんまりジブリ見てないから分からないだけかなとも思うけど、ガンダ

    0
    2021年01月30日

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