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僕の息子は、顔がゆがんで生まれた──。顔の変形やアザ、マヒなど特徴的な外見のため、学校や恋愛、就職で困難に直面した人々を描くルポ。筆者の長男も、顔の筋肉が少なく、笑顔をうまくつくれない。悩める記者が見つめた、当事者の未来。
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Posted by ブクログ
題材としては触れる機会の少ないもので取り上げ方の正否は判断し難い。 本著で顔をさらけ出すことを選んだ当事者には周囲の支えや自己との向き合い方からの転機が光明として差したという条件が少なからずあるように思える。 露出以前に他人との接触を閉ざさざるを得ないような境遇も想像に難くはない(自分の身に起こっ...続きを読むたと考えると) こうやってメディアに声をあげてくれる当事者の裏で不可視化されている影の部分にも想像を巡らせる必要は、ルッキズムに果てがない現代の一側面として改めて捉えるべきものとも感じる。
考えさせられる内容だった。他の人はこの本を読んでどういう感想を持つのか疑問に思った。読めて、知れて、良かったと思う。
すごく苦しい。けど、障害のない自分だからこそ読まなくてはと思って手に取った本。 顔に障害がある方は人間関係がマイナスからのスタートになってしまうから会話や行動、内面を努力して磨いている。 それって私たちこそすべきことなのに…と思った。 美容整形や脱毛、加工、なんでも容易くできる時代で 顔については障...続きを読む害がなくとも無限に悩みが出てくるし コンプレックスは中々消えないけど、まずこの顔に感謝しなくてはと思った。 印象に残った言葉は、『自尊心の貯金』『好意的な無関心』 こういった方に出会った時、好奇の視線を向けない。でも無視はしない を心がけていきたい。
変に気を遣われるくらいならはっきり聞いて欲しい、出来れば触れないで欲しい、捉え方は人それぞれ違うので正解がないのが難しい…でも世の中正解があることのほうが少ないし、そもそも人間関係に正解なんてないのでは…そう考えると何も難しいことはない。まずジロジロ見ないこと、そんな風に見られたら誰だって嫌な気分に...続きを読むなるし、当然だよなぁ…と気づきました。
同じジャーナリストでありながらも当事者と非当事者。言葉の重味が違い、当事者であるジャーナリストの気持ちが鋭かった。 いろんな人がいていい。 いろんな病気がある。 それが当たり前だ。 という社会になってほしいと願わずにはいられない。
読んでいて、改めて、色々な人がいたり様々な悩みがあるんだと思った。コンプレックスがあっても、それを受け入れる勇気、周りに認知してもらおうという勇気、この本を読んでたくさんの勇気をもらった気がする。
表紙にインパクト。 先天的な表情筋の問題で、笑顔が左右非対称な息子を持つ筆者が、外見に症状がある当事者にインタビューを重ねていく話。 トリーチャーコリンズ症候群など、知らない病気や症状がたくさん出てきて、自分の中で新たな発見だった。 実際、他人としてすれ違った時の自分の「視線」がどうかを考えると、や...続きを読むっぱり当事者が嫌だと思う視線を送っているのではないかと… 私が行動として表していくときに今後変わっていけるように、自分の内側に問いかける機会になったと思う。 全体的に優等生な感じの文が続くのがなんだか居心地悪かったのだけれど、おわりに、の文章はすごくよかった。 親としての息子への率直な愛が溢れていた。 顔には慣れる、症状を知り理解すること、内面をみること。 家にこの本を置いておいたら、息子たちが「変な顔ー」と笑っていた。その場面に会ったときは別のことでイライラしていた時で、「そんなことを言ってはいけない」「人の見た目を笑ったりからかったり、嫌なことを言ってはいけない」とただ怒ってしまった。息子たちは少し恐縮してた感じだった。それから、その本について触れちゃいけないかな、って感じの息子たちだったんだけれど。 私が何度も本を読んでいたし、ある日「ママ初めてこの本みたとき、こんな人たちもいるんだってびっくりしたよ。」と言ったら長男も、「うん、僕もびっくりしたんだよ。」とすっと言ったのが印象的で。「びっくりした」って言葉が息子自身にもしっくりきて「これでいいんだ」と思えたんだろうなぁと。 読み終わって、また、息子たちに内容を話してあげようかなと思う。自分自身が、障害について表面をなぞるように生きてきてしまった気がするから、息子たちには先回りの答えを教えこむんじゃなくて、障害のある人に壁を感じるのでなく、人として関わるなかで感じることを大事にしてほしいと思っている。
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岩井建樹
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