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ある女のささやかな復讐。「無実の加害者」になった看護士の市子。絶望の淵で、なおも生きる彼女の決意。『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した深田晃司が自ら描いた原作小説!
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Posted by ブクログ
映画が良かったので小説も読んでみた。 だいぶ映画とは違う。結末も違うし、映画では主要人物だった基子の元カレがほぼ登場しない。市子が基子の元カレを誘惑するくだりは映画では重要なパートだったと思うが、小説では絡みが自体がない。おそらく役者の存在感によって小説とは異なる展開になってしまったのだろうと推測す...続きを読むる。 映画とは異なる展開になっているが、小説は小説で引き込まれた。映画では見えなかった各人の内面や逡巡が明確に表現されていた。 あらすじとしてはこんな感じ。 主人公の市子が訪問看護している家庭の次女が誘拐される。事件の犯人は市子の甥だった。悩む市子を精神的に支えようとする長女の基子。しかし、市子の婚約を知った基子は独占欲から破滅への道を選択してしまう。 淡々と進むし、大きなどんでん返しがあるわけでもないのだが、些細な拘りが関係者を不幸にしていく鬱展開。不幸になると分かっているのに壊してしまう…。そんなことってあるよな、と我が身を振り返ってしまった。
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