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1573年、甲斐の虎・武田信玄が上洛の志半ばで死去した。このとき勝頼28歳。信玄の四男であった彼は、兄達の自害や病死によって正式な後継指名を受けないまま家督を継ぐこととなった。もともと母系諏訪家の名跡を継ぐ予定だった勝頼には、強力な後ろ盾がいない。そのため家臣団に抑えがきかず亀裂が生じようとしていた。さらに急激に勢力を増してきた織田・徳川連合が、武田家の領地を脅かそうと何かとちょっかいをだしてくる。勝頼を取り巻く事態は予断を許さない状況にあった。そんな中、勝頼は巻き返しを図るべく高天神城を包囲する。父信玄さえも攻略できなかった難攻不落の城。これを落とせば綻(ほころ)び始めた家臣団が再び結束するかもしれない。そんな思いを胸に戦場に向かった勝頼は、怒涛の如く攻め立て見事攻略するのだった。名将信玄の跡を継ぐという宿命ともいうべき重責を担った若き武将の光と影を描く人物小説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月04日
信玄公より勝頼様のが好きですが何か。
三河の誰かさん(キライじゃないよ)や江戸期の評価が非常にアレで不当に評価の低い人だと思います。
冒頭は期待できましたが終焉に近づくにつれ、事実を淡々と述べる、正にただそれだけの、というカンジになってちと残念。せっかくの冠小説なんだからもーちょい勝頼様マンセーでも...続きを読む
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