ブラバン(新潮文庫)

ブラバン(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた――。ある日、再結成の話が持ち上がる。かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。ほろ苦く温かく奏でられる、永遠の青春組曲。

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ブラバン(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    去年の大晦日東京より一時帰還した友人から頂いた小説。まさか小説をいただけるとは思っておらずめちゃくちゃ嬉しかった。お返しとして私も小説をプレゼントした。
    吹奏楽部に所属していた友人らしい設定の小説でなんと言っても台詞のセンスがお見事でした。読んでいて軽快で何度もクスッときたシーンがありました。主人公

    0
    2021年02月21日

    Posted by ブクログ

    古いアルバムをながめる時のように、優しい時間をくれる物語だった。
    「人はなぜ音楽を奏でるのか」。
    「そいつと共にいるかぎりは何度でも生まれ直せるような気がするから」。
    音楽は生へのエール。

    0
    2021年01月03日

    Posted by ブクログ

    なんだろ、20世紀の学生音楽経験者のキャラクターがうまく捉えられていると思う。学生時代に音楽していた人ならアラサー以上になって読むとなお良いかも。

    0
    2019年04月20日

    Posted by ブクログ

    現在と高校時代を織り交ぜた展開がとても巧み
    青春の痛々しさをその当時だけでなく
    現在とも対照させて
    熱くるしさを適当に逃がして見事

    0
    2018年11月13日

    Posted by ブクログ

    語り手の他片(たいら)は赤字続きのバーを営む中年男性。
    そんな彼のもとへある日一人の女性がたずねて来る。
    「披露宴で皆で集まって吹奏楽を演奏してほしい」と依頼したのは高校吹奏楽部の元メンバー、桜井。
    桜井の一言がきっかけとなり、他片は今は散り散りとなった吹奏楽部のメンバーに再結成を呼びかけるが……

    0
    2017年08月24日

    Posted by ブクログ

    津原 泰水の大ファン。
    なのに、リンダリンダリンダとかの流行に迎合した小説なんじゃねえの?
    と思い込んで、若干敬遠、積読していたのを、ようやく読む。
    自分の馬鹿。

    文学少年・軽音少年であり、ブラバン少年では決してなかった自分でも、
    共感的に楽しむことができた。

    とはいえ、村上春樹の「

    0
    2016年07月13日

    Posted by ブクログ

    自分の結婚式で、高校時代のブラスバンドを再結成・演奏してもらおうと企画したのをきっかけで、当時の部員の今昔を描き出す。語り部となるのは立案した女性ではなく、彼女の一年後輩の男性となる。地元に残って酒屋(描写としてはバー)を営んでおり、昔の仲間とも

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    高校のブラスバンド部の仲間が、結婚式でブラスバンド部を再結成して演奏してほしいと言い出した。20年以上たった広島で、仲間を集めることができるのか。

    最初に断っておくが、今回の評価は大甘である。

    年末年始の読書運が無さすぎて、小川洋子すらのめりこめなかったのだが、久しぶりにのめり込んで読めた1冊。

    0
    2020年01月28日

    Posted by ブクログ

    20190911
    高校時代、吹奏楽部に所属していたが、いつしか楽器からも過去からも離れていたところに舞い込んだ再結成。高校時代の思い出とそれぞれの現在が行き着く先。永遠の青春。
    津原さんの作品のなかでは読みやすく、知名度も高い作品。過去は眩しく、でも美しすぎず、現在は苦しみもありながら、希望もある。

    0
    2019年09月15日

    Posted by ブクログ

    ベタベタスカスカした今時の青春小説だったら嫌だな・・・とは思いつつ、開いてみます。

    「バスクラリネットの死を知ったトロンボーンとアルトサクソフォンは、ちょっとしたパニックに陥った。」という謎の文句から始まるのでしたが、おや、意外に、濃い。

    話は、高校時代に「弦バス」として吹奏楽部に入った主人公の

    0
    2019年06月19日

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