ことばを紡ぐための哲学:東大駒場・現代思想講義

ことばを紡ぐための哲学:東大駒場・現代思想講義

1,760円 (税込)

8pt

3.0

いま世界を覆っているのは、真実の声をかき消すほどの過剰なことばの氾濫である。インターネットでSNSを開くと、そこには匿名性をいいことに罵詈雑言が溢れ、次々に「炎上」が起こり、敵が敵を生んでいく。ことばへの応接はかつてないほど困難を極めている。
本書は、東京大学教養学部で行なわれた講義「グローバル化時代の現代思想」をもとにしている。きっかけは、2011年の東日本大震災と原発事故だった。
この災害を近代の必然ととらえたとき、「人文学」はいかなるあり方が可能なのか? 日常の感覚から思考を再出発し、学問の世界にもう一度、人間を取りもどすこと――その試みが本書ということになる。
食べる、味わう、話す、聞く、触れる、知る、分ける、待つ、耐える、歌う、忘れる、書く、隠れる……
ことばの過剰と氾濫から解放されたとき、近代社会が忘れた行為が恢復していく。福澤諭吉が軽んじた「味わう」という行為、「待つ」ことの背後にあった世界の持続、まだ「歌う」ことはできるのかという根源的問い、「隠れる」ことが孕む可能性。ともに生きる自由への珠玉の講義録。

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ことばを紡ぐための哲学:東大駒場・現代思想講義 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    30年ほど前に同様に東大の教授らがかかわってベストセラーになった「知の技法」。あの時は脳みその中が一気に掻き回されたような感覚になり興奮が止まなかった。

    その再現を期待して読んだ。そこまでの興奮はなかったが、知を巡る現在地を確認できたのはよかった。

    構成は以下の通り。
    1 日常と言う場で
    食べる

    0
    2024年05月19日

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