世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う

世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う

1,629円 (税込)

8pt

4.3

いまインドで激増中の仏教徒、その中心人物は日本からやってきた僧侶だった!
女性ライターによるインド仏教最高指導者・佐々井秀嶺上人の密着同行記。

大多数がヒンドゥー教徒のインドで、不可触民と呼ばれる人々を中心にカーストのない仏教に改宗する人々がいま爆発的に増えている。
不可触民とはインド人口12億人のうちの約2割を占める、一番下の階級シュードラにさえ入れないカースト外の人々、ダリット。
3000年間にわたり、「触れると穢れる」と差別されてきた人々が、次々に仏教に改宗し、半世紀前には数10万人しかいなかった仏教徒がいまでは1億5千万人を超えている。
その中心的役割を果たしてきたのが、佐々木秀嶺だ。

わずか十畳ほどの部屋で暮らし、擦り切れた衣をまとった自称「乞食坊主」。
子どもを見ると顔を綻ばせて喜ぶ心優しい小柄なお坊さんだが、核実験が起きれば首相官邸まで乗り込み、ヒンドゥー教徒に乗っ取られた仏教遺跡を奪還するため何ヶ月も座り込みを敢行。
弱い立場の人々のため、「これが武士道だ」と言ってみずからの命も惜しまず、モラルに反することには断固抗議。
日本からやってきた怪僧にインド人もビックリだ。

次から次へと押し寄せる色情因縁に悩み、3度の自殺未遂。
龍樹菩薩のお告げに従い、インドで一生仏教布教に専念すると決めてからは、ブッダガヤ闘争やマンセル遺跡の発掘など、インド中を巻き込む闘いを単身挑んできた。
三度の暗殺の危機に晒されても、敵対宗教の陰謀に巻き込まれてもなお、インドの貧しい人々のために身を捧げ続ける。

佐々井上人がインド仏教の最高指導者になるまでの半生をはさみながら、100万人がいっせいに仏教に改宗する「大改宗式」の様子や、不可触民とともに生活している上人のリアルな日常、そして陰謀と迷信うずまくディープなリアルインドを、爆笑必至のユーモア溢れる筆致で描く。

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世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    佐々井さんに関する本を読むのは、「必生 闘う仏教」に次いで2冊目です

    この人の波乱万丈な人生は本当に面白く、また今回は、著者の白石あづささんとの温かい交流も読んでて嬉しくなります。

    発言でよく「日本男子たるもの」が出てきます。今こんな発言を日本の著名人がすれば「ジェンダー差別」と非難されるかもし

    0
    2020年11月02日

    Posted by ブクログ

    波乱万丈というか、壮絶というか。地元の出身者にこんな人がいたとは。

    これを読んだすぐ後に、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を読んだ。インドへ向かう佐々井氏と、ピラミッドを目指す少年が重なる。

    だけど、こっちはフィクションじゃないんだよな…。

    これだけの人物に、まるで親戚のおじいちゃんである

    0
    2020年09月06日

    Posted by ブクログ

    インド旅行帰国後に読んだ。
    こんな日本人いたんだ... と驚愕。
    まさに現実は小説より奇なりを地で行ってる人。
    全体的に笑えるライトなエピソードになってるが、冷静にやってることが多くの"偉人"と比較しても桁違い。

    0
    2020年05月06日

    Posted by ブクログ

    カーストの外側にいて”触るとけがれる”とされる不可触民を中心に、仏教に改宗する人々が増えているインド。今やその数、1億5千万人。そして、そのインド仏教最高指導者を勤めるのが日本人僧侶、佐々井秀嶺だ。
    と言うと、非常にストイックな人格者の僧侶を連想するかもしれないが、然に非ず。佐々井上人、かなりぶっ飛

    0
    2020年03月08日

    Posted by ブクログ

    日本人のお坊さん、佐々井和尚がインド仏教の頂点に立ち、1億5千万人の信者をまとめている。
    なぜ、そんな和尚になったのかを密着取材してその人間味を書き記している。凄い人の一言。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    知人に面白かったとオススメしてもらい読んでみました。
    お坊さんの本と聞いて、よくある怒らない穏やかな心になるには、みたいな本だと思ってました。
    でも全然違った!!ものすごい波乱万丈な人生を送ってインドで仏教を広める活動をしている、エネルギッシュな猛烈おじいちゃんなお坊さんの本でした!
    こんなすごいお

    0
    2019年10月14日

    Posted by ブクログ

    すごいお坊さんの話だった。
    こんな方がいらっしゃるとは全く知らなかった。
    密着取材された著者にも興味が出てきた。

    0
    2019年08月28日

    Posted by ブクログ

    佐々井秀嶺師の現地インドでの活動を追ったドキュメント。当然のことながら、その生い立ちからインドに行くに至った経緯もざっと触れられている。ただ、山際素男氏の著書『破天』を読んだ者としては、すこぶる物足らない。あの迫力が全然感じられないのだ。この本の中で、佐々井師が「これぞ儂の遺書だ」と述べたそうだが、

    0
    2019年07月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     YouTubeの動画よりこの著書に出合う。
    何と表現して良いのか戸惑うほどの人間臭さと豪快さが魅力である。

    『 佐々井さんがインドで目指している仏教は今の形骸化した日本の仏教ではなく、生活のなかに溶け込んだ実践仏教なのだ。』

     わたしの知らないインド・世界だった。 
    平和な日本では知り得ない、

    0
    2023年10月03日

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