刺青強奪人 上

刺青強奪人 上

946円 (税込)

4pt

-
0件

インクの混じった肉の味は格別だ――

意識のない男のTシャツを引き剥がすと、みごとなタトゥーが現れた。
体がまだ温かいうちにすませるのが肝心だ。
冷えきると皮膚がこわばり、肉も固くなる。
そうなると作業はむずかしくなる。
ついにこの瞬間が到来した。
肩から肩甲骨のとがった先に向け、タトゥーの輪郭に沿ってすばやく刃を引く。
刃先が道を切り開きながら進み、その軌跡に赤いリボンが浮かび上がる。
指にからみつくそれは、温かい。
背筋がぞくりと震え、血液が下半身に押し寄せて沸き立った。
この作業が終わるまでに、男は息絶えるだろう。
こいつは最初の一人ではない。
最後でもない――。

物証なし、目撃者なし、被疑者なし。
生きながら皮を剥がれた被害者の遺体を手掛かりに、刺青偏執のシリアルキラーを追え!
国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」の勝者が贈るサイコスリラー、日本上陸!


著者について

スコットランド、エディンバラ在住。
脚本家としてキャリアをスタートし、2000年のオレンジ賞(現ベイリーズ賞)、2001年にはBBC主催の脚本家コンペティションで高評価を得た。
その後、小説家に転身。
国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」で勝者となり、本作『刺青強奪人(原題:THE TATTOO THIEF)』でデビュー。
すでにシリーズ第二弾を書き上げ、現在は第三弾を執筆中。

...続きを読む

刺青強奪人 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 刺青強奪人 上
    946円 (税込)
    インクの混じった肉の味は格別だ―― 意識のない男のTシャツを引き剥がすと、みごとなタトゥーが現れた。 体がまだ温かいうちにすませるのが肝心だ。 冷えきると皮膚がこわばり、肉も固くなる。 そうなると作業はむずかしくなる。 ついにこの瞬間が到来した。 肩から肩甲骨のとがった先に向け、タトゥーの輪郭に沿ってすばやく刃を引く。 刃先が道を切り開きながら進み、その軌跡に赤いリボンが浮かび上がる。 指にからみつくそれは、温かい。 背筋がぞくりと震え、血液が下半身に押し寄せて沸き立った。 この作業が終わるまでに、男は息絶えるだろう。 こいつは最初の一人ではない。 最後でもない――。 物証なし、目撃者なし、被疑者なし。 生きながら皮を剥がれた被害者の遺体を手掛かりに、刺青偏執のシリアルキラーを追え! 国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」の勝者が贈るサイコスリラー、日本上陸! 著者について スコットランド、エディンバラ在住。 脚本家としてキャリアをスタートし、2000年のオレンジ賞(現ベイリーズ賞)、2001年にはBBC主催の脚本家コンペティションで高評価を得た。 その後、小説家に転身。 国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」で勝者となり、本作『刺青強奪人(原題:THE TATTOO THIEF)』でデビュー。 すでにシリーズ第二弾を書き上げ、現在は第三弾を執筆中。
  • 刺青強奪人 下
    946円 (税込)
    さあ、ここからが本番だ 出ておいで、わたしの愛しいナイフたち お楽しみの時間だよ すべては順調だった。 わたしは<コレクター>の期待に応え、望まれた通りにコレクションを集めた。 そう、すべては順調だった。あの日がくるまでは……。 だが、あいつがわたしの領分を侵し、唯一安心できる場所を汚した。 あいつはわたしをすべてぶち壊そうとしている。 フランシス・サリヴァン。 それが責めを負うべき刑事の名前だ。 後悔させてやる。 かならず。 名匠の手がけたタトゥーを狙う<コレクター>とは何者か? 刺青偏愛のサイコパスの狂気を暴け! 著者について スコットランド、エディンバラ在住。 脚本家としてキャリアをスタートし、2000年のオレンジ賞(現ベイリーズ賞)、2001年にはBBC主催の脚本家コンペティションで高評価を得た。 その後、小説家に転身。 国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」で勝者となり、本作『刺青強奪人(原題:THE TATTOO THIEF)』でデビュー。 すでにシリーズ第二弾を書き上げ、現在は第三弾を執筆中。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

刺青強奪人 上 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

レビューがありません。

刺青強奪人 上 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

竹書房文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す