罪の終わり(新潮文庫)

罪の終わり(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

3.9

どん底に生を受け、殺人を犯し、脱獄を果たした、ナサニエル・ヘイレン。奇妙なシリアル・キラーと旅を共にし、新たな倫理を打ち立てながら悩める者を解き放つ。彼らを追うのは白聖書派の使徒、ネイサン・バラード。文明崩壊後の北米を駆ける傑作ロードノベルにして、“食人の神”黒騎士(ブラックライダー)の穢土(えど)降臨を描く、未来世紀の神話。頁を開け――物語の奔流にその身を任せよ。中央公論文芸賞受賞作。(解説・吉野仁)

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罪の終わり(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2173年、6月16日、小惑星がNASAの予測どおり、地球に向かってきた。核ミサイルで粉砕した余波で、世界は飛来した惑星のかけらで燃え、ビルは倒れ、灰が降り積もり、北米を中心に世界は崩壊した。
    残った一部はキャンディー線と呼ばれる塀で囲い込まれ、そこはまだ残っている世界の物資で擁護され生き残っていた

    0
    2019年12月26日

    Posted by ブクログ

    ぐっときた要素はみっつ。

    1.ポストアポカリプスの描写。
    小惑星の墜落による局地的な壊滅と、都市部の囲い込み→それ以外の無法地帯化。

    2.伝説的人物の成り立ち。
    はっきりとイエスになぞらえられるが、食人をせねばならない状況を赦してくれる人物を待ちわびていた、人々の思いこそが、黒騎士という伝説を生

    0
    2019年01月22日

    Posted by ブクログ

    宗教が生まれるまでの過程をフィクションで描く小説。フィクションでありながら、キリスト教など
    納得できる部分も多くある。
    何かを得るには犠牲と代償がいる。口走ればそれが呪いとして取り憑く。ナサニエルが変容していく過程をエピソードを交えて丁寧に描いている。
    そして、私が最も魅力を感じたのはレヴンワース夫

    0
    2021年01月24日

    Posted by ブクログ

    フィクションではありながら、キリスト教とか信仰とか、罪と償いの関係性だとか、人はなぜ生きるのかだとか、社会秩序の生まれ方とか。人の生の歪みだとか、先進技術のあり方、必要性、人の生活において根源的に必要なものはなにかだとか、本当に色んなテーマを内包していた。深かった。
    課題図書だったから、読んだけど、

    0
    2020年01月09日

    Posted by ブクログ

    読み終えて、解説で「ブラックライダー」の続編、前日譚と知る。神格化される伝説の実話とはこういうものかもしれない。切ない。

    0
    2019年10月22日

    Posted by ブクログ

    宗教の成り立ち。
    神もあくまでも人が作るもの。
    故に必ず原因と結果がありますよね。
    それを思い出させてくれました。

    0
    2018年12月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中央公論文芸賞受賞作

    直木賞受賞の『流』が面白かったので読みました。こちらも長いロードノベルですが、西暦2173年の小惑星衝突後の世界を未来の作家が描ているという斬新な設定で前作に劣らない傑作でした。
    小惑星衝突により近未来の文明が終焉した時、動植物が失われ、食べ物が底をつき、生きるためには食人に

    0
    2023年10月16日

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