一本の線

一本の線

880円 (税込)

4pt

4.0

98歳を超えてなお、旺盛な制作意欲を持って絵画に取り組む著者が、若き日の懊悩や時代に翻弄される人生について、ウィットと哀しみにあふれる文章で綴る日々のかたち。
福岡県飯塚市、筑豊の炭鉱を経営する家に生まれた著者が、東京美術学校めざして一人上京し、地下鉄銀座線の開通にわく東京で、「エカキ」となっていく自分を振り返った自伝的読み物。
戦争へと向かう日々の中で、藝大生として送る日々の暮らしののどかさ、藤田嗣治や今西中通との交流、坂本繁二郎の想い出。戦争のまっただ中にあっても、想いを告げる苦しさと憧れの女性への思慕にもだえる悩みは変わらない。27歳までの青春の懊悩を綴る。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日曜朝のNHK「日曜美術館」でこの画家のことをもっと知りたいと思った。本屋で画集を開くことはあったが、わからない絵ばかりが並んでいた。今回、達意の随筆で、そのわからなさの理由が少しだけわかった。この画家の文章に耽溺する1週間だった。

    0
    2014年05月29日

    Posted by ブクログ

    平素で素朴な文体なのに、深みが感じられるエッセイ集。
    前半は、友人や先輩などとの交友回想録。フランス在住中に出会ったかなりの奇人たちとのやり取りが、ドラマさながらに語られている。後半は1976年に地方新聞の夕刊で連載したコラム。こちらはユーモアとペーソスを交えた自叙伝と言った風だ。
    読んでいても決し

    0
    2018年11月18日

    Posted by ブクログ

     僕は野見山暁治という人物について知らない。

    ただその名を耳にし、1枚の絵を眺める機会があったからこそ、手に取った1冊。

    彼にまつわる人々と出来事が
    野見山暁治という人物をカタチ作っていた。

    戦争、病気、モラリスト、妹の家の居候、絵描きという職……。

    ひとつひとつのエピソードがまるで、筆でな

    0
    2015年12月08日

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